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    ソーシャルレンディングが日経ヴェリタス2017年7月16日号で取り上げられました。 その1

     日経ヴェリタス2017年7月16日号でソーシャルレンディングが取り上げられました。特集「クラウドファンディング新潮流」と題して48~49面で紹介されています。

    01_ヴェリタス_20170725

    ネットを介し小口の資金を募るクラウドファンディングが急拡大している。社会貢献などに生かすタイプに加え、利回りを狙う「貸付型」が市場をけん引。2015年には「株式型」も解禁され注目を集めている。市場の最前線を追った。


     とのリード文の後に、様々なタイプのクラウドファンディングの現状について述べられています。

     寄付型、購入型についての扱いは小さいです。

     金融商品である株式型と貸付型(ソーシャルレンディング)については、扱いは大きいですが注意喚起が占める割合も大きい構成となっています。

    02_ヴェリタス_20170725

    なお、Valuについての記述もありますが、ここでも投資家への強い注意喚起がなされています。

    特集ではまず株式型クラウドファンディングにスポットが当てられます。

     DANベンチャーキャピタルが2017年6月中旬に帝国ホテルタワーで実務勉強会を開催したことがまず触れられます。同勉強会でベンチャーキャピタリストを相手に、同社が株式型クラウドファンディングサービス「ご縁ジェル」開始の狼煙をあげた様子が語られます。

     株式型クラウドファンディングはエメラダやユニバーサルバンクも参入を表明していますが、FUNDINNOに続く、国内2番手は「ご縁ジェル」になるのかな?と思います。

    株式投資型クラウドファンディング業者として2社目の登録~専用WEBサイト「GoAngel」運用を開始~(2017/7/31 PR TIMES)


     株式型クラウドファンディングに触れている大部分は実際にサービスを開始している日本クラウドキャピタルのFUNDINNOがこれまで行った資金の調達とその説明・注意喚起に割かれています。ただし国内クラウドファンディング市場に占める割合は1%未満とも書いてあり、「これからのサービス」という扱いです。


     貸付型(ソーシャルレンディング)は国内クラウドファンディングの9割を占める最大勢力として扱ってもらっています。クラウドポートのデータを引き合いに2017年の市場規模は2016年に比べて約2倍の1000億円になる見通しであること、その人気が8.15%(2017年2月時点)という高い利回りであることが指摘されています

     上記のソーシャルレンディング急拡大しているという記述の後は、注意喚起が続きます。ざっと箇条書きしますと

    ・高いリターンの裏にはそれだけのリスクがあるというのが大原則だ
    ・貸倒れリスクとサービス提供会社の倒産リスクを負わなければいけない
    ・超低金利に耐えかねた個人マネーが流れ込んでいるようだ
    ・しかしリスクを個人投資家が十分認識しているかは心もとない


    となります。

    上記注意喚起の後、中田健介(けにごろう)さんによる

    長引く長期金利において8%強の利回りは魅力的。分散投資をしておけば個別案件で債務不履行になってもトータルで利回りは稼げる


    という、上記リスクへの対抗策と分散投資のススメが書かれています。

    しかしそのすぐ後に

    この場合は投じた資金の一部が丸々返ってこなくても他の案件のリターンで埋められる規模の投資が必要となる。小口の投資家には難しい。


    と打ち消されるような注釈が日経ヴェリタス編集部により書かれてしまっています(ヒドイ・・・)。

    03_ヴェリタス_20170725

     「埋められる規模」とは具体的にどのくらいかは不明です。しかし相当額をソーシャルレンディングに投資しなければ、利益をあげられない。債務不履行[デフォルト]の損失を埋められないというイメージを読者は抱くかと思います。

     理系の人間として数学的に上記注釈に反論させていただきます。

    他の案件のリターンで埋められる規模の投資が必要となる
    との記述は正しくありません。

     ソーシャルレンディングでは多額の資金を投資しようが、少額にしようがそのリターンとリスクの割合に与える影響は小さく、多額のお金を投資すれば有利になるわけではないからです。

    例を挙げて説明します。

     平均的なソーシャルレンディングの利回りが年8%として、年間3%がデフォルトによって失われると仮定します。これは十分な分散投資を行った結果、上記の結果に収束させられると仮定します。

     100万円を投資した場合、年間8万円が得られ、3万円をデフォルトで失い、差し引きの利益は5万円となります。最終的な利回りは5%です。

     この最終的な利回りは500万円を投資しようが、1千万円を投資しようと変わりません。「他の案件のリターンで埋められる規模の投資が必要となる」との編集部からの指摘は適当ではありません。

     繰り返しになりますが利回りと損失割合は一定です。多額を投資したからといって、損失を有利に埋められるわけではないのです。

    小さい投資額でも分散投資を行えれば、リスクヘッジは十分可能です。

     もっともあまりにも投資額が少額(10万円とか)ですと、いくらソーシャルレンディングがいくら少額で投資可能としても、十分な分散投資ができなくなります。上記8%の利回りで3%の損失という「ソーシャルレンディングの平均」に近づけさせることも難しくなるでしょう(大数の法則)。

    他の案件のリターンで埋められる規模の投資が必要となる」ではなく、

    「分散投資を十分に行える規模の投資が必要となる」とした方が良いかと思います。

     私は手間を惜しまなければ、ソーシャルレンディングでは100万円もあれば十分に分散投資は可能であると思います。「他の案件のリターンで埋められる規模の投資が必要となる」という文面から、連想されるほど多額ではないでしょう。

    今回はここまでにさせてください。

    次回記事 2017/9/6 日経ヴェリタス2017年7月16日号でソーシャルレンディングが取り上げられました。 その2


    2017年8月末時点で以下のサービスで資金を運用中です。
    1.maneo : 約443万円
    2.AQUSH : 約60万円
    3.クラウドバンク: 約223万円
    4.SBIソーシャルレンディング:約10万円
    5.クラウドクレジット:約254万円
    6.ラッキーバンク : 約51万円
    7.オーナーズブック:171万円
    8.LCレンディング : 約232万円
    9.ガイアファンディング : 約199万円
    10.トラストレンディング : 60万円
    11.クラウドリース : 約161万円
    12.スマートレンド : 約32万円
    13.グリーンインフラレンディング:約206万円
    14.さくらソーシャルレンディング:約62万円
    15.TATERU FUNDING:10万円
    16.クラウドリアルティ:30万円
    17.ポケットファンディング:60万円
    18.アメリカンファンディング:50万円
    19.キャッシュフローファイナンス:50万円
    20.アップルバンク:50万円
    (総額:約2,414万円)

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