クラウドクレジット運用報告会レポート(2017/1/15) その3 - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

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クラウドクレジット運用報告会レポート(2017/1/15) その3


 2017/1/15にクラウドクレジットが東京で開いた運用報告会参加報告第3回目です。

第1回、第2回目は下記リンクをご参照ください。今回が最終回となります。

2017/1/23 クラウドクレジット運用報告会レポート(2017/1/15) その1

2017/2/15 クラウドクレジット運用報告会レポート(2017/1/15) その2

 では、まだ述べていなかった欧州3か国個人向けローンファンド(ハイイールド型、リスク低減型、バランス型)について述べたいと思います。


3:元本毀損の可能性があるファンド

3-1欧州3か国個人向けローンファンド(ハイイールド型)

 エストニアのレンディングプラットフォーム、ボンドーラ(Bondora)を利用してスペイン、エストニア、フィンランドの3カ国の個人受け債権に投資するファンドです。これはハイイールド、バランス、リスク低減型ともに共通です。

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 ただし、3カ国への貸付比率はそれぞれ大きく異なり、リスク低減型はエストニアへの、ハイイールド型はスペインへの貸付比率が高くなっています。
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 ハイイールド型は平均貸付63.02%での高金利の回収を目指します。それだけにその名の通りハイリスク(≒ハイイールド)の個人が対象であり、ある程度の延滞、貸し倒れは上等のファンドなのですが、上記とおり、181日以上の延滞が41.06%となっています。

 これは「想定の範囲外」の高い延滞率であり、上記のとおり「元本毀損の可能性あり」となってしまったわけです。
 投資家資産の保全のため、これ以後の投資は行わず、債権回収と投資家への元本の返済に注力して、ファンドを運営することになったとのことです。

 回収には全力があげられます。債権回収業者、法的処置の強制執行、延滞金利の取り立てなどが行われます。もちろん現状どれだけ回収できるかは不透明です。融資先は多数に分散されていますが、一部の債務者が破産してしまえば、その分の貸し倒れ(損失)は確定します。

 ただし現状は「損失が生じる」と断言できる段階でもないようです(利回り低下は覚悟しておいた方が良さそうですが)。
 
 元本の返済は出資額に按分して行われるとのこと(投資額に比例してということです)、ただし当面利益の分配は行われれず、元本のみの返済になるとのことです。

 ハイイールドは上記のとおり、バランス型、リスク低減型よりもスペインの債務者の比率が圧倒的に高いです。特にエストニアとフィンランドの人が真面目で、ラテンなスペイン人がいい加減だから、ハイイールドの延滞率が高いわけではないそうです。あくまで借り手の信用ランク区分が要因とのことでした。


4:元本、利回りともに想定通り順調に運用されているファンド

4-1 欧州3か国個人向けローンファンド(バランス型)
4-2 欧州3か国個人向けローンファンド(リスク低減型)


 この2つのファンドは、まとめて短くお伝えします。

ファンドの運用状況は良好です。

 結論からいうと、ハイイールド型では想定以上の延滞が発生しましたが、バランス、リスク低減型では発生しませんでした。したがって予定通りの分配が行われるとのことです。

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 バランス型では貸付金利は32%、リスク低減型では20%の貸付金利ですが、この場合全体の70%ほどが正常(延滞なし)ならば、予定通りのリターンでの分配が行えるとのことでした。

クラウドクレジット公式WEBサイトへ

運営報告会まとめと私からの感想

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発表資料をもとに、まとめの表と円グラフを作成しました。

 全体のうち元本損失が起きる可能性があるのが9.9%、約1億6千万円です。これは欧州3か国個人向けローンファンド(ハイイールド型)への投資分のみです。

あくまで現状は「可能性」であり、損失は確定したわけではありません。

 遅滞・利回り低下の可能性があるのは12.5%、約2億円です。
 
なお上記ファンドのステータスは2017/2/28時点でも変わっていないようです

参考
2017/2/28 期待リターンマップ掲載のお知らせ(2017年2月末時点)(クラウドクレジットWEBサイト内告知ページ)

 この運用報告会の最初に、クラウドクレジットの考える、提供する資産運用の形は、

1. 株、FXよりも資産の振れ幅が小さいローン投資
2. 分散投資によりデフォルトの損失を、利益でカバーして着実に資産を増やしていく


というものである、という話が運用報告会の冒頭で杉山社長からあったことはすでに述べました。

参考
2017/1/21 クラウドクレジット運用報告会レポート(2016/1/15) その1

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(この図はクリックすると大きくなります)

 さて、図2は海外レンディングの「カカクコム」ともいわれるOrchand Platformから引用した図です。上記杉山社長の目指すソーシャルレンディング投資の形が、海外では実現していることを実データーで示した貴重な資料です。

この図は
① レンディング投資(日本でいうソーシャルレンディング投資)
② S&P500 インデックス型ETF
③ 投資適格社債ETF
④ ハイイールド社債ETF
⑤ 米国統合債権ETF


の5つの投資におけるパフォーマンスを、2011年から2016年までのportfolio value(資産価値)の変動率で比較したものです。

引用元
Online Lending: High-Yield Investing for a Low-Yield World(2016/7/5 Orchand Platform)

 ソーシャルレンディング投資はS&P500インデックスETF投資に比べてパフォーマンス自体は悪いですが、安定した増加を続けています。その他の社債、債権投資と比較するとパフォーマンスも高いですし、安定的です。

 現状海外と同じ投資パフォーマンスを日本のソーシャルレンディング投資はあげているといえます。もちろんこれは杉山社長が述べられているとおり「分散投資」が大前提です。私のように欲張って高利回りのファンドばかりに投資していては達成できるものではありません。

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 図3は私がクラウドクレジットで投資を始めてからのリターンです。2016年末までは順調ですが、2017年に入ってから低下しています。


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 それもそのはずです。2017年12月末時点において、私がクラウドクレジットにおいて保有しているファンドの割合はこの図4のようになっています。

 図1に示したとおりクラウドクレジットにおいては元本損失、利回り低下が見込まれるファンドの割合は金額ベースでそれぞれ10%前後であり、約80%は順調に運用されています。

 しかし私はそれらの割合がともに元本損失、利回り低下割合がそれぞれ32%、合計64%となってしまいました。通常運用されているのはわずか36%です。

 通常運用されているファンドの割合の低さが2017年に入りリターン低下につながっているのです。

欲張ったがため分散投資を忘れ、利回りの高いファンドに集中して投資した

 結果だと考えています。特に痛恨の失敗は欧州三カ国個人ローンファンドにおいて、上記のとおり「ハイイールド型」、「バランス型」、「リスク低減型」が用意されていたのに、欲張って利回りの高い「ハイイールド型」のみに投資したことです。
 もっとリスク分散に気を配っていれば2017年に入っても、引き続き高いリターンを得られていたでしょう。

 なお、私と同じ考え方をした方は多いようです。ハイイールド型、バランス型、リスク低減型の投資家からの出資額はそれぞれ1億5千8百万、8千百万円、千7百万円です。比率に直すと62:32:6となります。ハイイールド型がもっともハイリスク・ハイリターンだと事前に聞かされていたのに、ハイリターンに目を奪われ、投資した人がバランス型、リスク低減型よりもずっと多かったことが伺えます(出資額は必ずしも人数に比例するものではありませんが)。

 上記反省を踏まえ、現在ポートフォリオを見直し中です。クラウドクレジットのファンドは元利均等返済のものが多いことと、1万円から投資できるので比較的簡単に組み直しを行っていくことができます。

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 2017年3月初旬における私のクラウドクレジットにおける運用状況を示したものが図5です。

 順調に運用しているファンドの運用比率を高めることができました。この調子で今後も分散投資に気を配りたいと考えています。

 クラウドクレジットにおいては、この3回における運用報告会レポートでお伝えしましたとおり、ファンドの運用状況の徹底した投資家への情報開示が図られています。

上記運用報告会の様子はYouTubeで配信されています。下記リンクをご参照ください。
(リンク)
クラウドクレジット運用報告会 part1

クラウドクレジット運用報告会 part2

 クラウドクレジットだけではなく、他のサービスにおいても欲張って高利回りのファンドばかりに投資している方がいらっしゃるかもしれません。

 それは私のほんのすこし前の姿です。下手をすると図3で示したように、デフォルトによりリターン低下、下手をすると元本損失の憂き目にあうことになります。

 現状ソーシャルレンディングの各サービスにおいて、目立ったデフォルトは起きていません。しかしいつデフォルトが起きるのか?起きたら大きな損失を抱えてしまうのでは?と考えている方は多いかと思います。

クラウドクレジットの各ファンドは過去の運用実績が公開されています。

② またその案件は最初から多数への貸付によりリスク分散が図られています。

参考
2015/12/11
第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その4 クラウドクレジット ~数千、数万件の分散投資により大数の法則が成立した案件を提供~

 上記2点は他のどのサービスも実現していない、クラウドクレジットの大きな特徴、長所と言えます。

2017/3/14 訂正
①ですが、クラウドバンクは募集は運用が終わったファンドについては利回りも含めて詳しく、運用中のものについても貸付履歴を公開しています。大変失礼しました。


2017/4/1 訂正
さらに訂正です。SBIソーシャルレンディングも投資会員に対してだけですが、ファンドの運用状況、利回りを公開しています。重ねて失礼いたしました。

 
 それを踏まえてクラウドクレジットで投資を行えば、図2に示した安定した投資パフォーマンスを得ることが、他のどのソーシャルレンディングサービスよりも期待できるといえます。

 私は実績のある、安定運用されているファンドに資金を多く割り振り、新しく登場するまだ実績がないファンドはよく吟味した上で、納得できるならば少額を投資するというスタイルを取ろうと考えています。なにより重視するのはリスク分散、分散投資です。

 上記の考察がソーシャルレンディング投資のお役に立てば幸いです。

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