ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年10月期 その3
※各社、各社案件比較表は最後に掲載しています
2016年10月期、ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)サービス比較、業界動向を私の知るかぎりですが報告します。今回はその3です。(その2はこちら)
3 SBIソーシャルレンディング
3-1 募集金額
SBIソーシャルレンディングの2016年9月の募集金額は8億1千956万円となりました。
3-2 出光クレジットと提携して、カンボジア人向けの融資事業が開始されます
SBIソーシャルレンディングは出光クレジット(株)、出光セゾンマイクロファイナンスと提携して、来日するカンボジア技能実習生向けの融資事業を開始します。貸出先を「カンボジア人」とするのではなく、来日している目的意識の高い技能実習生としたところに、単なる「消費者金融」、「マイクロファイナンス」よりも、元本保証性の高さを期待できそうです。

①出光クレジットの現地子会社が、来日して技能実習生になることを希望しているカンボジア人に現地で融資を行う。
②その中で実際に来日した人にSBIソーシャルレンディングが融資を行う。カンボジア人技能実習生はそのお金で出光子会社へ一括返済する(つまり借り換え)。その資金はSBIソーシャルレンディングが投資家から募る
③カンボジア人技能実習生は毎月SBIソーシャルレンディングに返済を行い、投資家に分配が行われる。
とのことです。
日経新聞によると投資家が受け取る利息は7~10%、実習生はカンボジアで当地の金利水準で融資を受けるよりも3~8%有利となるとのことでWin-Winの関係を目指すとのことです。新機軸案件の提出を打ち出して来たSBIソーシャルレンディングに期待です。
カンボジア人技能実習生向け融資事業を開始します(2016/9/30 SBIソーシャルレンディングWEBサイトサイト)
SBI、カンボジア人向け融資 出光クレジットと提携(2016/9/30 日経新聞)
カンボジア人技能実習生に融資 SBIソーシャルレンディングと出光クレジット(2016/10/3newsclip.be)
3-3出金手数料無料化へ
出金時の事務手数料の無料化についてのお知らせ(2016/10/7 SBIソーシャルレンディングWEBサイト)
2016/12/1からこれまで一律420円かかっていた銀行出金手数料が無料になるとのことです。これは投資家にとって、とても嬉しいお知らせです。
貸し倒れ0件!SBIグループの提供する実績と信用のソーシャルレンディング・募集実績150億円超え!
4.クラウドバンク
3-1 募集額
クラウドバンクの2016年9月期の募集額は3億3千657万円となりました。
4-2 ZUU onlineにてクラウドバンクが紹介されました
金融経済メディアZUU onlineにてクラウドバンクが紹介されました。
FinTechに流れ込む「非」金融人材 「筋肉質」を目指すクラウドバンクに集まった人材とは?(2016/10/10 ZUU online)
金融畑だけではなく、非金融分野の人材も幅広く取り揃えることで、従来と異なった視点でFinTechのサービス・商品を洗練させていくクラウドバンクの方向性や筋肉質の経営体質を目指す展望について語られています。
信用第一の証券会社が運営するソーシャルレンディング。募集額185億円!豊富な案件を揃えています
5 クラウドクレジット
5-1 募集金額
クラウドクレジットの2016年8月期の募集金額は9千533万円となりました。
5-2 累計成立ファンド数が100本を突破しました。
クラウドクレジットの提出するファンドの累計成立数が100本を突破しました。
累計成立ファンド数100本を突破 ~世界各地への投資を実現するクラウドファンディングプラットフォームへ~(2016/9/30 クラウドクレジット内ページ)

上記ページに掲載されているこの図を見ると、実際に現地を巡って、世界の様々な箇所に投資を行える体制を築き上げてきた努力が垣間見えます。クラウドクレジットへの投資家募集額はこの1年、着実に増加傾向にあります。これからどのようなファンドを提出していくのかが楽しみです。
5-3 Saleslforceの「お客様事例」にクラウドクレジットが取り上げられました。
Saleslforceは様々な事業支援ツール、ソリューションを提供する会社ですが、クラウドクレジットがその「お客様事例」として紹介されています。
急成長中のフィンテックベンチャーのビジネスを Salesforce が強力に支援する顧客管理&サポートの基盤を確立、サービス開始 2 年目で成約総額 10 億円を突破!(SaleslforceWEBページ)
Saleslforceが提供する営業支援ツーツSale Cloudにより口座開設など様々な事務処理が効率化したこと、目先の利益にとらわれない姿勢が顧客満足度の向上につながっていること、更なるサービス向上に努めていることに触れられています。
5-4 セミナー
クラウドクレジットは月2~3回の割合でセミナーを積極的に開催中です(セミナー情報ページ)
2016/10/12追記
クラウドクレジットはこれまで東京・大阪で開いてきたセミナーを2016/11/2~11/19にかけて全国7都市(名古屋・京都・仙台・博多・広島・神戸・札幌)で開催するとのことです。セミナー情報をご参照ください。
海外投資ならクラウドクレジット、高金利かつディフォルトに配慮した案件を多数用意


6.ラッキーバンク
6-1 募集額
ラッキーバンクの2016年8月期の募集額は2億1千165万円となりました。
6-2 Forbes JAPANにラッキーバンクのプレスリリースが掲載されました。
Fobes JAPAN 2016年11月号にラッキーバンクのプレスリリースが掲載されています。
このページで読むことができます。ラッキバンクがLBIリアルティを設立し、不動産市場へ本格参入したことが伝えられています。
7 オーナーズブック
7-1 募集額
オーナーズブックの2016年9月期の募集額は6千100万円となりました。
7-2 サービスを開始2周年を迎えました
オーナーズブックがサービスを開始してから2年が経過しました。
2016/9/8 不動産投資クラウドファンディングOwnersBookの2年間を振り返る(1万円から始める不動産投資 オーナーズブック)
オーナーズブックはソーシャルレンディング提供会社の中でも積極的に様々なITサービス、FinTechを導入している会社です。投資家同士のSNSやスマートフォン向けのアプリを導入したのは、オーナーズブックが最初です(Androidアプリ、iOSアプリへのリンク)
上記記事では不動産事業者であるロードスターキャピタル(株)が、ソーシャルレンディングプラットフォームオーナーズブックを通じて個人投資家と機関投資家の隙間(いわゆる資金・情報などの格差)を埋める展望について語られています。」
上記オーナーズブックのAndroidアプリについては、下記記事でレポートしています。
2016/10/19 オーナーズブック専用アプリで投資してみました
7-3 オフィス価値査定サービスAI-Checkerが始動しました。
オーナーズブックの得意とする不動産案件の分野はオフィス案件ですが、人工知能を用いたオフィス査定サービス「AI-Checker」がリリースされました。
人工知能(AI)によるオフィス価値査定サービス『 AI-Checker 』始動!(2016/08/31PRTIMES)
AI-Checkerはロードスターキャピタル(株)が積極的に推進している、不動産業界へのFinTech導入のひとつと見ることができます。オーナーズブックの案件評価にもこのAI-Checkerが用いられることが検討されているようです。
融資査定においてAIを用いることは、海外オルタナティブレンディングではすでに幅ひろく行われています。国内ソーシャルレンディングではオーナーズブックがまず一歩を踏み出しました。みんなのクレジットもAIを審査に用いることを計画していますが、こちらの対象はオフィスではなく個人(消費者)です。
FinTechの導入によりソーシャルレンディングがますます活性化することに期待です。
7-4 セミナー情報
オーナーズブックのセミナーが2016/10/19にロードスターキャピタル(株)本社(中央区銀座)で開催されます(セミナー情報ページ)。
不動産のプロ集団が運用する手堅い案件提出が売りのOwnerws Bookkで安全資産運用
日本初にて最大のソーシャルレンディングmaneo、募集額600億円は伊達じゃない
今回はここまでにさせてください。
次回記事
2016/10/14 ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年10月期 その4
アジアの中心、沖縄のクラウドファンディング!ポケットファンディング
投資経験者に選ばれているロボアドバイザー「WealthNavi」


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ソーシャルレンディング主要サービス運営会社比較表
2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提供社比較1

2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提供社比較2

2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提供社比較3

ソーシャルレンディング主要サービス案件比較表
2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提出案件比較1

2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提出案件比較2

2016年10月時点ソーシャルレンディングサービス提出案件比較3

各社募集実績の求め方
AQUSH:WEBサイトと月始めに送られてくる投資家向けのメール記載情報から
maneo:ホームページに表示してある「成立ローン総額」を丸呑み
クラウドバンク:ホームページに表示してある「累計応募金額」を丸呑み
SBIソーシャルレンディング:WEBサイトの「投資家用ページ」へログイン後、各ファンドの運用状況から
クラウドクレジット:ホームページの「成約ローン総額」を丸呑み
ラッキーバンク:ホームページの「募集調達金額」を丸呑み
オーナーズブック:WEBサイトの「投資案件一覧」から募集完了したファンドの合計額から
スマートエクイティ WEBサイトの商品一覧から募集が終了したファンドの合計額から
LCレンディング:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
ガイアファンディング:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
トラストレンディング:ホームページの「累計成約金額」を丸呑み
J.レンディング:ホームページの「お知らせ」から
クラウドリース:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
スマートレンド:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
みんなのクレジット:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
TATERU FUNDING:WEBサイトの案件一覧から募集が終了したファンドの合計額から
アメリカンファンディング:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
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2016-10-11 │ ソーシャルレンディングサービス比較 │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ Edit