ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年10月期 その1
※各社、各社案件比較表は最後に掲載しています
2016年10月期、ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)サービス比較、業界動向を私の知るかぎりですが報告します。今回はその1です。
A.日経ヴェリタスにおいてソーシャルレンディングが大きく取り扱われました。
日経ヴェリタス2016年9月24日号(2016/9/18発売)にソーシャルレンディングが大きく取り上げられました。このリンクで読むことができます。
詳しくはこの記事をご参照ください。
2016/09/19 日経ヴェリタスでソーシャルレンディングが取り上げられました。
不肖このファイアフェレットも「会社員の男性(41)」という形で取り上げてもらっています。
貸し倒れ0件!SBIグループの提供する実績と信用のソーシャルレンディング・募集実績150億円超え!
B.金融ジャーナル2016年10月号でソーシャルレンディングが取り扱われました
金融ジャーナル2016年10月号から始まった連載”地銀のフィンテック戦略「フィンテックとは何か」 まずは敵を知ること”でソーシャルレンディングが小さく取り上げられています。著者は浜銀総合研究所社長神戸大学経済経営研究所リサーチフェローの伊東眞幸氏です。

この号から始まった連載です。そのタイトルが示すとおりフィンテック全般を初心者(地方銀行の頭取が対象のようです)に、4Pと短い文章ながら、銀行の視点から全体の動向を押さえ、わかりやすく説明する内容となっています。

このような表の中で、そのFinTechサービスが既存の銀行にどれだけ「影響があるか」で区分されています。ソーシャルレンディングは「C.銀行が提供するサービの代替となりうるフィンテックサービス」です。maneoとSBIソーシャルレンディングの名前があります。その部分を説明する文章を引用します。
「どれだけ影響があるか」とはこの場合「競合するか」と読み替えて良いと思います。Amazonや楽天が運営する「事業性融資(EC系)はカテゴリAの「銀行業務に直接関わる」に分類されています。銀行の融資機能においての脅威は、当然カテゴリAの方がCより大きいと伊東氏は考えていると見るべきでしょう。銀行が提供するサービスの代替
銀行が提供するサービスとは全く異なるものの、「消費者のニーズを満たす」という意味においては、銀行サービスの代替となるものをまとめたものが図表中のCである。
「事業性融資(ソーシャル系)」については、インターネットで借り手と貸し手のニーズをマッチングさせるもので、いわゆる「ソーシャルレンディング」と呼ばれるものである。
なお、SBIソーシャルレンディングは個人向けローンを現在取り扱っていません。近いうちに再開するとのことですので訂正の必要は無いと思います(次々回記事で触れます)。
金融ジャーナルは従来型金融界の、銀行にお努めの年配の方がメイン購読層のようです。この連載におけるサブタイトル「まずは”敵”を知ること」です。おどけた表現であり強い敵意を示すものではないとは思いますが、購読層をFinTech関係者とは捉えていないことを、私に強く意識させるものでした。
金融系の雑誌ということで、私もソーシャルレンディングについて言及されていないか、各号に簡単にこれまで目を通してきました。おそらくですが、ソーシャルレンディングの国内サービス名が登場するのは初めてです。
2015年11月号において「FinTechがめざす世界」という特集が組まれており、様々なサービスが紹介されていました。しかし、その時はP2Pレンディング、マーケットプレイスレンディングという形で、レンディングクラブ、ファンディングサークル、ZOPA、Prosperという海外のサービス名だけが紹介されていました(他の分野でも日本のサービス名は一切取り上げられていません、海外のものだけでした)。
購読者の世代交代が起きて、ソーシャルレンディングが融資業界で大きくなってくれば、取り上げ方も変わってくるだろう・・・と思いはしますが、銀行の融資額残高が現在460~470兆円と聞くと、あまりの規模の違いにまだそれは遠い話かなとも思います。
個人投資の分野においては、これからどんどん成長していくことが、ソーシャルレンディングには期待できると思いますので、まずはそこに期待です。
2016/10/7追記
金融ジャーナルで国内ソーシャルレンディングのサービス名が登場するのはおそらく初めてと書きましたが、調べ直したところ以下のことが判りましたのでご報告します。
金融ジャーナル2016年3月号で「フィンテックと店頭営業力」という特集が組まれているのですが、そこに寄稿されている論説「情報活用による営業力強化(林剣太A.T.カーニーマネージャー著)」に国内サービスのロゴだけが掲載されています。

ソーシャルレンディングとロボアドバイザーについてこのような図を用いられています。ロボアドバイザーの方は国内サービス名が挙げられているのですが、ソーシャルレンディングは海外のレンディングクラブが挙げられています。国内ソーシャルレンディングに触れなかった意図は不明です。これは図表2です。

しかしその前に図表1として、銀行(くじら)が各種FinTech(小魚)から侵食を受けている図が掲載されているのですが、その中に「クラウドファイナンス」としてmaneo、AQUSH、クラウドクレジットのロゴが掲載されています。
(ソーシャルレンディングではなく)”クラウドファイナンス”として、しかもロゴだけの掲載ですが、こちらのほうがサービス名の登場は先ということになります。
2016/10/7分追記終わり
C 月刊BOSS 2016年6月号でソーシャルレンディングが取り上げられました。
遅ればせながら、月刊BOPSS 2016年6月号でソーシャルレンディングが取り上げられていたことをご報告します。この号の特集は”「FinTech」バブルがやってきた!”です。様々な形でFinTechが紹介されています。私が読んだところFinTechを一から解説したり、サービスを詳しく紹介するような構成ではなく、FinTechが社会に与える影響について論じる内容に仕上がっていました。
特にFinTechは銀行にどのような影響をあたえるか、銀行はどのようにFinTechに取り組んでいくべきか、実際にどのように銀行は現在取り組み始めているのか・・・、と「銀行」をテーマとした論説が多く載っていました。

この特集に「日本の主なフィンテックベンチャー」という表が掲載されています。その「融資」のカテゴリのところにmaneo、AQUSH、クラウドクレジット、クラウドバンク、SBIソーシャルレンディングの名前があります。
「ソーシャルレンディング」という語句は使われていません。ソーシャルレンディングは「(融資・投資)型クラウドファンディング」とも呼ばれますが、クラウドファンディングのカテゴリには購入型クラウドファンディングのサービスのみが掲載されています。
この図を説明する文章はなく、単に読者にどのようなサービスがあるのかを示すために掲載されたものと思われます。
今回はここまでにさせてください。
次回記事 2016/10/08 ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年10月期 その2


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クラウドクレジット:ホームページの「成約ローン総額」を丸呑み
ラッキーバンク:ホームページの「募集調達金額」を丸呑み
オーナーズブック:WEBサイトの「投資案件一覧」から募集完了したファンドの合計額から
スマートエクイティ WEBサイトの商品一覧から募集が終了したファンドの合計額から
LCレンディング:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
ガイアファンディング:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
トラストレンディング:ホームページの「累計成約金額」を丸呑み
J.レンディング:ホームページの「お知らせ」から
クラウドリース:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
スマートレンド:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
みんなのクレジット:ホームページの「成立ローン総額」を丸呑み
TATERU FUNDING:WEBサイトの案件一覧から募集が終了したファンドの合計額から
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2016-10-05 │ ソーシャルレンディングサービス比較 │ コメント : 4 │ トラックバック : 0 │ Edit