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みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その1 国内ソーシャルレンディングはFinTechか?


 みんなのクレジットにインタビューを行わせて頂いた時、人工知能を融資審査に用いるC2Cレンディングサービスを2017年9月より開始するとの話を聞くことができました。いまから1年後になります。

参考
2016/7/25みんなのクレジットインタビューその1 ~起業の経緯、差別化について~

 人工知能の導入を表明したのは、国内ソーシャルレンディングでは私が知る限りみんなのクレジットのみです。

 興味を覚えたので、どのようなサービスになるのかと調べてみました。どのような調査・考察をしようかと思いましたが、まず海外で実用化されている例を調べてご紹介することで、みんなのクレジットのサービスがどのようになるのかを考えてみようと思います。

 なぜ人工知能を用いた融資について調べて見ようかと、私が考えた理由についてまず述べます。

 FinTechが国内で語られる際に、国内ソーシャルレンディングがあまりに冷淡な扱いを受けていると感じることが多いから、またその現状に違和感を感じるから、AI融資がその風向きを少しは変えてくれると期待するからです。

 日本のソーシャルレンディングは融資を投資スキームに組み込み、投資家を擬似的に貸主にして金利というインカムゲインを提供する画期的な商品を開発しました。その元本保証性の高さが受け入れられ、現在投資家からの資金は増大中です。しかしその一方で「FinTech」とう文脈で国内ソーシャルレンディングが取り上げられることは実に少ないと私は感じています。

  私は2015年から2016年にかけて出版されたFinTechを題材とする本とムック、合わせて12冊に目を通しました。しかしそのうち7冊は国内ソーシャルレンディングに関して言及がありませんでした。

 FinTechにおいて融資は重要な分野であり、オルタナティブレンディングとかソーシャルレンディング、クラウドファンディング、P2Pレンディングなどの言葉を用いて、12冊の本の中でいずも「海外の」事例が大きく触れられています。もっとも有名なサービスであろうレンディングクラブなどには12冊いずれの中にも言及があります。
 
 つまり12冊中7冊の本の著者は国内ソーシャルレンディングをFinTechに値するものとみなさなかったことになります。国内ソーシャルレンディングに触れてくれた残り5冊も扱いは以下のとおりです。

ムックA: 使用図の中でサービス名だけ掲載(文中の言及は無し)

本A: maneoとSBIソーシャルレンディングに詳しい言及あり(間違いも多い)

本B:maneoに言及があるが、貸金業法の規制のために海外のようなマッチングビジネス(つまFinTech)ではないことを指摘

本C:法律面に関しては踏み込んだ解説があるが、具体的なサービス内容、サービス名への言及はなし

本D:国内クラウドファンディングに述べる際にジャパンギビング、READYFOR?のサービス名には触れるが、国内ソーシャルレンディングサービスへの言及はなし。また日本では法規制でLending Clubのような厳密なP2Pレンディングは存在できないとの記述もあり、国内ソーシャルレンディング=FinTechを疑問視していることは明らか


 これだけあるFinTech本ですが、国内ソーシャルレンディングは実に小さい扱いであるか、全くの言及なしであることが多いのです。

 一方マネーフォワードなどの「わかりやすい」国内FinTechは大きく紹介されていることが多いです。やはり国内ソーシャルレンディングにはFinTechという切り口では触れにくいと筆者は考えていることが推測されます。

 今回はここまでにさせてください。次回は上記、日本のソーシャルレンディングがFinTechとみなされない理由の推測と、その反論を述べさせていただきます。

次回記事
2016/9/29 みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その2 国内ソーシャルレンディングはFinTechだ!

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