クラウドクレジット ~数千、数万件の分散投資により大数の法則が成立した案件を提供~ 第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その4 - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト ホーム » クラウドクレジット » クラウドクレジット ~数千、数万件の分散投資により大数の法則が成立した案件を提供~ 第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その4

クラウドクレジット ~数千、数万件の分散投資により大数の法則が成立した案件を提供~ 第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その4


 10/28に開催された第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告です。

第4回目となる今回ではクラウドクレジットの発表を取り上げます。

前回のラッキーバンクを取り上げた記事はこちらです。

1.事業紹介

20151028_192055.jpeg

 クラウドクレジットの事業紹介については先日のペルー・小口債務者支援プロジェクト運用報告会での発表と被るところが多いので一部省略します(運用報告会を取り扱ったこの記事をご参照ください)。

今回のイベントで新たに述べられたことを以下記述します。

 イベントを共催したOwnersBookラッキーバンクが不動産案件なのに対して、クラウドクレジットは海外消費者金融の案件を取り扱っている。

 社会的リターンを常に考え、社会投資ファンドから出資を受けているコンプライアンスがしっかりした債権回収業者と提携する。そして暴力的でない回収をペルーの小口債務者から行い、投資家にリターンが10%を超える案件を提供したい。

 ペルー案件ではでは業界1番と提携したが、ヨーロッパ案件でもトップ10、20にはいる現地ソーシャルレンディング会社と提供を行っているとのことでした。

 クラウドクレジットが提出する案件の特徴は小口債務者債権に徹底して分散投資をすることにより、その貸し倒れ率を大数の法則に落としこめるとのことでした。


2パネルディスカッション

2-1 事業を立ち上げたきっかけ

 かつてロイズ銀行で勤務していた頃、イギリスでは消費者の資金不足が深刻であること、また同じ銀行融資でも、同程度の(信用)リスクを持つ借り手に対して日本に比べてローン金利が高いことを感じた。

 その一方で日本の投資家は政策による低金利で投資先に困っている、ハイイールドマーケットが全く無い。そこで(日本のような)お金のある国とない国を結びつける。

 日本の投資家に海外の消費者金融案件へのアクセスを築きたくクラウドクレジットを立ち上げたとのことです。


2-2 セールスポイント

 海外にフォーカスしていること、高リターン案件に投資できること。例えば日本国内では15%という極めて低金利(「高金利」の間違いではありません)でしか融資ができない。

 セグメントが限られている。

 それに対してクラウドクレジットが現在投資しているフィンランドでは50%、エストニアでは70%の融資が可能。アメリカのように少額ならば金利上限がない国もある。

 日本に存在しない海外に特化したハイリスク・ハイリターン商品を手がけている。ハイリスク・ハイリターンとはいってもリターンを60%取れれば40%が貸し倒れで失われても20%の利益を上げることができる。

 消費者ローンは無担保だが数千、数万件に分散すれば大数の法則により上記の数字に落としこむことができる。また良質な当地企業と組むことにより全体としてはうまくリスクヘッジができるとのことでした。

 なお、フィンランド案件はつい先日(12/4)募集がはじまりました。


2-3体制(内部監査、顧客資産の分別管理、保全)について

 分別管理は(資産運用会社にとって)マストであり、杜撰だと詐欺のリスクがあるので以下の4つを柱に資金管理は徹底しているとのことです。業者リスクを低くし、お客様の信用を得たいとのことです


1.格付け会社の兄弟会社による毎月の外部会計監査(親会社、ペルー、メキシコ、エストニア子会社対象)

2.格付け会社の兄弟会社による年次の外部会計監査(やはり上記4社対象)

3.営業部長、広告部長、コンプライアンス部長要職3人よる徹底したコンプライアンスに基づいた内部監査(お金だけでなく、外部発表情報、内部情報、ファンドの内容までです)

4.投資資金はシステム上、日本国内ではなく海外の子会社に滞留するために現地監査企業による会計監査を行う、ファンド自体も現地パートナー企業にも行うようにしている。


とのことでした。


2-4これからの展望

 日本初のベンチャー企業として将来的にはシティー銀行のようなグローバルな大手金融機関への成長を20~30年かけて目指していきたい。

 短期的には分散投資に加えて投資期間が(現在の3年よりも短い)1年、2年の案件、担保付きの案件の要望もいただいているので考えていきたい。

 エストニアのような先進国と途上国の間に位置する国における、また面白く、リスクが抑えられればアフリカ案件、イスラム金融、短期的な取引なども視野にいれ、日本の個人投資家へ現状ほとんど存在しないようなハイイールド債を提供していきたいとのことでした。


私の感想

 一番印象に残ったのは杉山社長が何度も「分散投資」と「大数の法則」を口にされていたことです。

 現状ソーシャルレンディングサービスは当局よりリスク分散のため「複数化(分散化)」を指導されています。

 しかし現状殆どのサービスはそれを実務的な対応で有名無実化しており、投資家の方で貸出先が違う複数案件に投資しないとリスクが分散できないようになっています。

 私はこのサービス提供側がとっている(とらされている)やり方を支持します。

 なぜならば「有名無実化せずに複数化」しているよりサービスよりも現状投資家にとって遥かにマシと思えるからです(もっともこの状況は改善の動きが認められているので、良い傾向にあると思っています)。

 そんな中でクラウドクレジットの案件はサービス提供者が大数の法則が成り立つレベルでの分散投資によるリスクヘッジを明言した(私が知る限り)国内では初めての例です。

 杉山社長のおっしゃる通り数千件、数万件の小口債権が案件に結び付けられているならば十二分に大数の法則が成立するでしょう。リスク分散ができていなくても担保付きの案件が良いか、無担保でもリスク分散が十分に図られている商品がよいか、それは人それぞれでしょう。

 ちなみに世界で主流なのはレンディングクラブとかZOPAのような後者のようですね。

 日本においては現状前者が主流であり、案件は沢山あります。しかし実際に貸し倒れが起きた時に担保が回収され投資家の資産が保全されるかは未知数です。

 それに対して、貸し倒れが起きることを前提で、多数分散投資により大数の法則を成り立たせ、リスクマネジメントを行っている案件は日本においてはクラウドクレジットにしかありません。これはもっと注目されてよいと思います。

 以上第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告を終わります。ご参考になる点がありましたら幸いです。

クラウドクレジット公式WEBサイトへ
にほんブログ村 株ブログ ソーシャルレンディングへ
にほんブログ村

関連記事
コメント
非公開コメント

ヘッジ付きについて

ファイヤーフェレットさん
こんばんわ
ヘッジ付きの物件は利息までのフルヘッジなので
7500万集めないとできないそうです。今回も
全額集まらなければ流れますので、2回とも失敗になります。私も面白いと思うのですが。今のクラウドクレジットにおいて7500万を集めるのは大変みたいですね。マネオは5億2日で集めましたが。
この違いは何なんでしょうか?
どちらも素晴らしい社長ですが。やはりマネオの実績なんでしょうね。

2015-12-11 21:51 │ from あっちゃんURL Edit

今回私が述べているのは多分別の意味のリスクヘッジですね

あっちゃんさんへ
コメントどうもありがとうございまうす。

 あっちゃんさんが述べているのは文脈からして「欧州3か国個人向けローン・ファンド2号」の為替ヘッジの事を述べられているのだと思います。正直私は為替ヘッジについてはよくわかりません。金融の職歴も学歴も全く無い工業大学出の理系なもので(笑)。

 私が今回の記事で述べている「リスクヘッジ」は大数の法則に基づいた話であり、これは為替ヘッジ付きの案件だけではなく、多分クラウドクレジットのすべての案件に当てはまるものだと思います(大数の法則なら理系の私にもわかります)。

確かに「大数の法則」とは一般には馴染みのない言葉です。もしこの法則が広く知られ、人々がそれに基づいて行動し始めたらおそらく殆どのギャンブルは経営が成り立たなくなるでしょう(成り立っているということはやはり知られていないのです)。

 上記の「違いはなんでしょうね?」の質問に答えるとしたら、それは担保付きの案件が過大評価され、大数の法則が過小評価されているせいかなとは思います。もちろん実績の違いもあるでしょう。maneoの案件については過大評価とは思いませんが、他のソーシャルレンディングサービスの案件は・・・、さてさてどうでしょうか。

2015-12-12 00:09 │ from ファイアフェレットURL Edit

ヘッジについてー2

ファイヤーフェレットさん
返事ありがとうございます。私が言うのは為替ヘッジです。今の欧州は緩和最中なので日本と同様為替ヘッジ代はあまりかかりません。ユーロは3年で110-150と30%動く可能性があります。これはクラウドクレジットに投資するとき最初の投資時の為替にリターンが大きく左右します。クラウドクレジットは為替が10%円安に振れても10%ゲインを増やすことは無いと言ってます。逆に円高に振れたら我々が為替リスクをかぶります。それなら毎月にたとえば5万づつ投資する所謂ドルコスト法でREITでもハイイールド債でも買えば、為替リスクはある程度防げます。3年で20%は単年で6%です。ただ元金も返還されるので詳細はちょっと違いますが。そう考えると円高になった時に投資すべき案件ですよね。私の中でこの黒田のバズーカとGRIFの外株、債の会は今年で終わるので次第に円高になると思います。金利も上がってゆきます。こんな時に外国のヘッジナシの債権は買うべきでないのは私の中で当たり前です。逆に言えば円高に振れたときそして金利が上がった時買うべきだと思ってます。今たとえばペルーの国債9年で6.6%です。これはクラウドクレジットの利回りを上回ります。しかも円安であれば為替の分まで儲かります。国債はつぶれません。こう考えたときに外国の大数の法則は国際の信用度に比べれば比較するまでもないということです。債権でも適格債権、バンクローン、優先出資債、ハイイールドいくらでもあります。国も選べますそれ以外もいろいろあります。これらの中で為替のタイミング、債権の利回りを総合的に見て判断します。一つ言えるのはアメリカの利上げが止まった時が債権を買う一番良いときです。ソーシャルレンディングは私はそれまでの資金の移動の場というスタンスです。ですからあと1-2年と言いました。さすがに5-10年はあり得ませんね。

2015-12-12 12:43 │ from あっちゃんURL Edit

理解できる頭がなくてすみません。

あっちゃんさん。

コメントどうもありがとうございます。

米国利上げにともない、世界全体で金融商品引き締めが起こる、特に新興国でというのはわかりましたが、それを実際に運用している金融商品への応用となると、私の理解と能力を超えています。

ただ私が理解できるのは
1.クラウドクレジットの商品は円建てであり直接期には為替リスクを負わない
2. 過去のデーターから収益をあげられ、投資家に配当をおこなえる設定をおこない、大数の法則により、そこに収束させようとしている

この2点だけです

様々な投資すべき金融商品・債権があることを示していただきありがとうございます。しかし私はもうしばらくソーシャルレンディングで頑張ってみたいと思います。

2015-12-12 22:21 │ from ファイアフェレットURL Edit

ご謙遜を

ファイヤーフェレットさん
こんにちわ
ファイヤーフェレットさんはソーシャルレンディングのブロガーなので当然のご意見です。投資の方法は
無限にありますのでいつも言うように正解はありません。株は10人に9人は負けて去ってゆきます。今はアベノミクスと黒田のバズーカーのお蔭で勝っている要素は大きいですね。おしょわさんがいつも言っているようにクラウドファンディングの資産に対するウエイトは10%くらいにすべきですが、これだけの金利が安定的に為替リスクなくもらえるという麻薬に我々は浸ってます。いずれソーシャルレンディングの会社自体のデフォルトが起きた場合われわれは再起不可能になります。そうなる前にできるだけソーシャルに依存しないポートフォリオを作ったほうが良いよ。と言っているだけです。格付けがあればいいんでしょうがおそらくソフトバンク以下。そうするとソフトバンクで10年で4-5%、それ以下のBBでの格付けだと10年で15-20%。つまり5社に投資していると10年以内に確実にデフォルトする計算になります。ソーシャルレンディングの会社は自己資本比率は限りなく低いので余計に気をつけてくださいということです。一回飛べばおそらく回復不可能になりますから注意したほうが良いというだけです。これも自己責任ですね。私も含めて。

2015-12-13 12:26 │ from あっちゃんURL Edit

さすがに全社共存共栄は望めないかもしれませんね

株は9人が負けて去る、私もまさに9人うちの1人でした。

上記文章の趣旨は現状のソーシャルレンディング投資は、
貸付先というよりはソーシャルレンディング運営会社に投資している
ようなものであり、5社に投資していれば1社は破綻することは
避けれないよという意味かと思います。

ご忠告ありがとうございます。肝に銘じておきます。
私ができることはせいぜい各社の公開情報の整理、
募集実績の集計しかできません。

しかしこのことが他の投資家のかたの上記ディフォルトリスクを
助ける一助となれば幸いと考えています。

これからもご忠告、ご情報をお寄せいただければ幸いです。

2015-12-15 13:45 │ from ファイアフェレットURL Edit

トラックバック

https://quadstormferret.blog.fc2.com/tb.php/300-c54e255a