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    ソーシャルレンディングではなぜ投資先の情報を公開できないかを考えてみた その1


     現在ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)提供会社(以下SLサービス提供社)は貸金業法に則った形でお金を融資し、その利息をリターンとするファンドを販売する際、貸出先の企業名、個人名等を情報公開することができません。このことについては以前も取り上げました。

     私たちは何を信じてソーシャルレンディングに投資しているのか(その1その2)

     貸出後は公開しても構わないのですが現状そうしているところはありません。なぜかといいますと監督行政に「その会社にもう2度と貸さない訳じゃないのでしょう?絶対にその可能性は無いと言い切れる?それならば駄目」と言われているからだそうです。クラウダバンクのセミナーで聞いてきたのですが、他社でも同様なのでしょう。

     正直私はこの現状は望ましいものとは思っていません。やはり投資先の情報は知りたいです。投資先の情報を会社名さえも知ることができないなんて……という理由でソーシャルレンディングへの投資に二の足を踏んでいる人もいると思います。

     業界のさらなる発展のためにもこの規制は将来的には……、いや即刻無くして欲しいです。

     懸念はそれだけではありません。現状の投資家が目隠しをされているような状況では詐欺が将来的に横行する可能性があります。現状ソーシャルレンディングを営んでいる会社はしっかりしたところばかりだと思いますが、将来的には解りません。

     以後この勢いでソーシャルレンディング運用会社が増えていけば怪しいところもでてくるかもしれません。第二種金融商品取引業の認可すら得ずに、ソーシャルレンディングの名を語り最初から詐欺の目的でカモに営業をかける人間がいるかもしれません。そんな怪しい会社に「投資先は明かせないのが業界のルールなのですが、高配当をお約束しますよ」なんて誘い文句が横行、正当化されるようでは敵いません。

     中国ではソーシャルレンディング(P2P金融)の取引高は8000億元(15兆9000億円)を超える見込みであり急速に成長しつつあるそうです。

    【中国電脳事情セレクション】野放し状態だったインターネット金融に「基本法」制定へ、ほか

    中国 2014年ソーシャルレンディング融資総額は268.83%増、金利は下降

    【世界の金融トレンド~ソーシャルレンディング】中国のソーシャルレンディング事情(AQUSH FACEBOOK)

    Peer-to-peer lending takes root in China

     しかしその一方で2015/6/18に放送されたWBSで取り上げられていましたが破綻が相次ぎ、被害者が続出しているとのことです。中には詐欺まがいのものもあったのかもしれません。

     ちゃんとした法規制がなされず、不透明な投資が横行している状態ではそのようなこともあり得るという話です。日本でソーシャルレンディングを扱っている会社も現状を決して望んでいないはずです。

     実はお金も手間もかけて、監督行政に情報公開をできない現在の状態はおかしいと異議を申し立てたところはありました(当ブログで扱っている会社です、ノーアクションレターという制度だそうです)。今のままでは詐欺が横行するのではないか?という義憤に駆られたものだったと聞いています。しかし監督行政からははっきりした回答はもらえなかったそうです(「Yes」とも「No」とも言えないものだったそうです)。

     はっきりNoと言われないだけましだったのかもしれません。将来的には改善が望めるものなのかもしれません。

    2015/11/06追記

    上記異議申し立てを行ったのはOwnersBook運営会社のロードスターキャピタル(株)です。岩野達志社長が公の場で明らかにされたので、当ブログでも明記することにします(関連記事)。


     そこで今シリーズではなぜソーシャルレンディングでは投資先の情報公開をできないのか。それ焦点をあてて論じていきたいと思います。そうすることによって問題意識を共有し、監督行政に異を唱える人が増えてくれたらなぁと思います。では次回から始めたいと思います。

    次回記事
    なぜソーシャルレンディングでは投資先の情報を公開できないかを考えてみた その2

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    2015-08-01 18:50 │ from URL

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