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    SBIソーシャルレンディング不正発覚FACTA記事コメントへの回答


     昨日、SBIソーシャルレンディングが突如、第三者委員会を設置。その真相解明を行ったFACTAについて触れた記事、

    SBIソーシャルレンディング、不正発覚、第三者委員会設置についての考察

     に3つのコメントをいただきました。そのうち2つへの回答が長くなったので記事の形でご回答いたします。
     
    FUNDINNO公式サイトへ

    匿名さんへの回答


    先にコメントされた”匿名さん”にまず回答いたします。

    SBIソーシャルレンディングコメント

     有料記事になる前に全文を読んだが、取材内容に論理的整合性がない部分が多々見られた。ハッキリ言って「スクープ」には程遠い内容である。

    >「リニューアブルシステム9号」と「同10号」の代表社員に据え、
    >そのGKに昨年11月末、41億円もの極度額を設定して償還資金を肩代わりした。

    そもそもリニューアブル~9号と10号は合わせても17億6600万円である。償還するためにその倍額を超える41億円も建て替える理由がどこにもない。単純な足し算の話だ。彼らは自分で記事を書いていておかしいと思わなかったのだろうか?41億というのはソーラー~33号の金額であるから、なにかを混同している可能性がある。

    私見ではあるが、10月のソーラー33号の代金を11月の17億に流用したことが発覚した、あるいは流用しようとしたが間に合わなかったためデフォルトしかけてバレた(立て替えたかどうかは知らないが)のが事実ではなかろうか。33号の融資実行日は11月上旬と書いてあるから、タイミングとしてはぎりぎりだ。

    社長交代の話にしても、今日出ているリリースを見る限り昨年末に変わったなどという事実はないし、社長に変わったと言われている人物も副社長から代表権のない副社長に降格している。SBIの子会社が法人登記簿を更新していなかったなどということは考えづらいし、日にち等を偽ったとも思えない。登記簿さえ取り寄せずに社長が変わったと言い張っているなら笑止である。こう考えるとfactaの記事など到底信頼などには値しないといってよかろう。

    とはいえ何かしらの不正流用があった可能性はありそうに見受けられるので、今後も注視が必要であろう。


    2021-02-10 00:30 にコメントを頂いた方へ

    コメントをどうもありがとうございます。

    1.補填額の足し算が合わない

    2.10月のソーラー33号の代金を11月の17億に流用したのか?しようとしたのか?

    3. FACTA報道の社長交代はSBIソーシャルレンディングリリースと異なる


    との3つのご疑問、ご意見ですね。

     頂いた論点ごとに分けてご回答したいと思います。先に申し上げておくと、匿名さんがご疑問に思われているところを特に私は疑問と感じませんでした。

    ユニコーン公式サイトへ

    1. 補填額の足し算が合わない件について


    特におかしいように思えません。

    確かに2案件の合計額は17億6千万円ほどのようです。

    ただし、FACTAの記事には

    41億円もの極度額を設定して償還資金を肩代わりした


    とだけ書いてあります。”41億円を上限と設定した”と書いてあるので
    “41億円を払った”と書いてあるわけではありません。

    その前の箇所には

    (前略) 組成したファンドは今回の2本だけではない。前述の33号では、実に40億8700万円も搔き集めた。


    と書いてあります。つまり17億6千万円よりもさらに焦げ付く額が増えると予想されるので

    ”41億円を上限と設定した”(現時点で払ったのは17億6千万円)

    と私は解釈しました。

    イークラウド公式サイトへ

    2. 10月のソーラー33号の代金を11月の17億に流用したのか?しようとしたのか?


    はい、FACTAも

    「文社長は33号で集めた資金を11月と12月の24号と25号の償還資金に充てようとしたが、何らかの事情でSBI側にバレてしまったのではないか


     とコメント主さんと同じ推測をしているようです。結局SBIグループが建て替えたことにより、"流用"は未遂に終わりました。33号案件の資金流用が未遂なのであって、24、25号資金の流用は未遂ではありません。

    3.FACTA報道の社長交代はSBIソーシャルレンディングリリースと異なる


    下記のように考えればおかしくありません。

    FACTAの記事には

    実はSBISL経営陣に異変が起きていた。12月31日付けで渡部一貴取締役が代表に昇格し(後略)


     と書かれています。2020年12月31日にこの人事が行われたとFACTAは述べています。渡部氏が”代表”になったと書いてあるのであって、”社長”になったと書いてあるわけではないことに注意が必要です。

    一方SBIソーシャルレンディングのプレスリリースには

    2021年2月9日付けで

    宮地直紀氏   代表取締役社長(新)←取締役(旧)
    渡部一貴氏   取締役副社長(新)← 代表取締役副社長(旧)
    織田貴行    取締役(新)←代表取締役社長(旧)

    の異動が行われたと書いてあります。

    日本の法律では”代表取締役”は複数人いてもよいことになっています下記のような順番で人事が行われていたとしたら、”FACATの記事”と”SBIソーシャルレンディングのリリース”は矛盾しません。

    1 FACTAが伝えるとおり、昨年末に渡部氏が代表(取締役副社長)に昇格する
    (この時点で代表取締役は織田氏と渡部氏の二人になる)

    2.SBIソーシャルレンディングのリリースの通り織田社長が降格して宮地氏が代表取締役(社長)に昇格する

     おかしくないように思えますが、いかがでしょうか?ただしこの推測が正しいとなると、SBIソーシャルレンディングは昨年末の渡部氏の代表取締役就任を投資家に伏せたということになります。

    ”社長交代ではないので、発表する必要はなかった”という理屈も成り立ちます。ただし匿名さんの誤解生む結果となりました(あくまでFACATの記事が正しいと仮定したうえですが)。

     実質的な社長更迭を投資家に伏せるためにあえて"代表取締役"を複数人置くという人事を"大晦日に"行ったことになります。このような大変な事態と人事が伏せられていたことに疑問を抱く投資家もいるでしょう。

     上記矛盾が認められない以上、” こう考えるとfactaの記事など到底信頼などには値しないといってよかろう。”は早計かと私は愚考いたします。

    Rimple 公式サイトへ

    ああさんへの回答


    次はああさんへ回答いたします。

    SBIソーシャルレンディングコメント

    投資家の元本が保証されるなら、肩代わりだろうが補填してくれるとはありがたい。
    sbislお前もかという残念な感じがします。ただ、他社と違って対応が迅速なことが唯一の救い。


    コメントをどうもありがとうございます。

    SBIソーシャルレンディングで過去デフォルトが起きた際、迅速な対応がなされ、投資家からの信頼を高めました。

    今回もそれは期待できると思っています。

     ただし被害額が巨額に登るとなると、損失補填という形で肩代わりできるかどうかは疑問です。たとえ少額としても、SBIソーシャルレンディングに落ち度が無い限り"肩代わり"は難しいかもしれません。

     補填するお金は十分にあるでしょうが、SBIグループのお金は機関、個人投資家も含む株主のものでであり、あまり巨額の補填を行うとなると株主代表訴訟を起こされる可能性だってあるでしょうから。

     上場企業といっても、いや”だからこそ”上記理由により無制限に保証できるわけではないことには注意が必要かと思います。そもそも損失補填は運営会社に不手際がない限り原則的に違法です。

     他社の資金流用をなぜ、SBIグループ(の投資家が)が補填しなければいけないのか?SBIグループはその疑問に答えられるか?それが鍵となるでしょう。

    以上、頂いたコメントに対する回答となります。

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    なぜfactaの雑な日本語をこっちが斟酌してやらにゃならんのかよく分からんが、

    役員に関しては社長ではなく代表権だけという解釈は確かに成り立つ。代表権が複数あってもいいことなど教えてもらうまでもない。しかしアーカイブで調べたところ、去年の11月の段階で副社長に代表権がなかっただけでなく、今回社長になった人物も役員ではなかったようだ。同一人物かどうか分からないが、東京スター銀行の執行役員などを経由してここに来たように見受けられる。金融のプロである。どのタイミングかは不明だが12月から1月のどこかだろう。そんな時期に大物が緊急的にやってきたなら、社長になるかならないかは分からないにしても当然調べるべきキーパーソンであろうよ。そこにまったく触れていないfactaの取材力は俺以下ということにならんかね。(むろん自慢ではない。一般人以下だと言う話だ。

    極度額に関しては論外だね。
    41億の極度額を設定したなら行使する必要があるときだけだ。実際その気になれば極度額には再審査など要らんのだから。憶測でもっと必要だろうなどという理屈でそんな馬鹿げた設定をしたなら首を切られても仕方ない。

    間違いでないのなら、具体的な数字には何らかの理由がある。だがこれについても何ら深掘りされていない。記事として粗末だな。
    factaのような憶測レベルだけでいいなら、33号の41億はすべて何らかの流用がすでにされてしまっていて(つまり未遂などではない)、それを丸々補填するために41億が必要だったという可能性があろうな。だから41億という単語がひとりでに流れ歩いた。

    そもそもの話、24号と25号はデフォルト仕掛けていたのだから、まず流用なりなんなりしなければ、負債を抱えた状態のままsbi傘下に移せるはずがない。33号から流用して、債権も債務もなくなり、無価値になった会社をsbiに譲って、そこに41億の極度額を設定し、流用元に補填した、というなら理屈は立つ。だがそこの裏取りの取材もない。実に粗末だな。

    2021-02-16 18:35 │ from URL

    No title

    2021-02-16 18:35 にコメントを頂いた方へ

    承認が遅くなり申し訳ありません。

    ご回答にはしばらくお時間をいただければ幸いです。

    2021-02-22 11:01 │ from ファイアフェレットURL Edit

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