金融庁の大罪、匿名化指導とリファイナンス禁止を唯一報じたメディア、扶桑社Yen SPA!に称賛を!
金融庁に向けられた田中さんの怒り
とある事情で金融庁のソーシャルレンディングにおける大罪と非道の数々をまとめ上げた記事を書いています。そんな中当ブログの過去記事
ソーシャルレンディングで地獄を見た主婦がYenSPA!で金融庁に叫ぶ!!その1
ソーシャルレンディングで地獄を見た主婦がYenSPA!で金融庁に叫ぶ!!その2
を読み返してみたら、その2に続くはずだった金融庁の非道を書きそこねていたことがわかりました。
本記事で紹介します。
扶桑社のムックYen SPA!2020年冬号においての記事です。投資額3,700万円を
maneo:900万円
グリーンインフラレンディング:700万円
ガイアファンディング:400万円
クラウドリース:1,100万円
トラストレンディング:600万円
のように投資して1,200万円しか戻ってこず、2,500万円の返済の目処がたってない田中恵子さん(仮名)。
その失敗の経緯は上記記事で触れてあります。
彼女の怒りの矛先は上記の問題業者よりも何よりも金融庁に向けられています。それは記事の最後で爆発します。その部分をそのまま引用いたします。

金融庁の匿名化スキームが詐欺業者を生んだ
一時は自殺も考えたという田中さんが、もっとも許せないと思っているのが金融庁の対応だ。
「’18年から同時期に大量の期失案件が発生した背景に、リファイナンス(借り換え)を認めないようにさせた金融庁の方針転換があります。また、そもそも’14年に金融庁が『匿名化スキーム』を導入したことが、それを利用する詐欺業者の温床となったんです」
「匿名化スキーム」とは、SL事業者が匿名組合をつくって融資を実行するスキーム。融資先が投資家にわからないため、虚偽架空案件が組成されるなどの問題があり、’19年に強制適用が廃止された。今、田中さんは昼と夜とのバイトをかけ持ちしながら、集団訴訟の原告に加わっているが、当資金を取り戻せる目途は立っていない……。
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匿名化スキームの説明がおかしい
まず、金融庁の非道について触れる前に公正のために述べておかなければいけないことがあります。
彼女のソーシャルレンディング投資歴におかしいことがあることは前の記事でも触れましたが、上記“匿名化スキーム”についての解説もおかしいです。
詐欺の温床となった匿名化スキームが
“匿名投資組合をつくること“
であるかのように解説されていますが間違いです。
匿名投資組合ををつくることは2014年以前から行われている、今現在においてもソーシャルレンディング主流の形態です。2019年に強制適用が廃止されてもいません。
なお、その組合に出資した投資家同士が身分を明かさなくてもよいことから“「匿名」投資組合”といいます。
ソーシャルレンディングで問題となった匿名スキームとは
融資先の名前を募集の際に非開示(匿名)にしなければいけないと、事業内容も特定を避けるために詳細を記さなくてよいと2014年に金融庁が運営会社(maneoなど)に強制したことです。
この結果融資先が投資家にわからなくなったことは事実であり、この点についてはYenSPA!の記述は正しいです。名前も事業内容も明らかにする必要がなくなったことにより、詐欺業者がソーシャルレンディングに群がり、多数の遅延案件が発生して投資家が泣くことになりました。
田中さん(仮名)か記事執筆者が勘違いしたのか、
“匿名投資組合”と“金融庁による融資先匿名化の指導(強制)”
が混合されているのです。
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扶桑社は唯一の金融庁の非道を報じたメディア
この扶桑社YenSPA!の報道は称賛に値します。
融資先匿名化の指導に加えて、金融庁がリファイナンスまで禁じたことが遅延案件大量発生に拍車をかけました(リファイナンス禁止は功罪ありますが別の記事で記します)。
私が知る限り、(投稿者の言い分をそのまま掲載する形ではありますが)金融庁を非難する記事を掲載したのは扶桑社のYen SPA!のみです。
金融庁の愚劣な指導によって数百億円規模の詐欺ともいってよい被害が発生しました。それなのになぜ“金融庁の指導を糾弾する形で”この問題がもっとメディアに報道されないのでしょうか?
私は金融庁の圧力、あるいはメディアの金融庁に対する忖度と考えています。みんなのクレジット、ラッキーバンク、トラストレンディング、maneoなどが行政処分を受けた時、NHKや日経新聞はいち早く、その勧告が出たその日にそれをニュースにしました。
もちろん金融庁からリークを受けていたから、それが可能だったのです。それ以外にも多くの情報をリークされており、自社の優位性を保つためには、金融庁に逆らえないのです。
問題発覚後、NHKと日経新聞はソーシャルレンディングにおいて詐欺が多発していることについて報道しましたが、その大本の原因が“金融庁指導”にあることは一切触れませんでした。
融資先匿名化は事業者が自主的に、自らに都合よく行ったかのように報道しました。
参考
2018/1/6 ソーシャルレンディングで融資先の一部情報開示を行うことが決定!でも日経新聞は金融庁のイヌなのか?
2019/3/7グリーンインフラレンディング遅延案件について、JCサービスが2回目の返済見通しを発表、この調子で頑張って、しかしよりによって同日NHKニュースがソーシャルレンディングの問題を伝える!!
2019/3/14 ラッキーバンク、第二種金融商品取引業登録取り消し!でこれって投資家の利益になるのか?ゲス金融庁が!
2019/5/11日経新聞報道にみる、ソーシャルレンディング各社情報開示の姿勢
今日ソーシャルレンディングで多くの遅延案件が発生し、投資家が泣いているのはすべて金融庁の“融資先匿名化の指導”が元凶なのです。
もっとも、匿名化にはそれなりの理由があるものでした。金融庁がその指導を反省し自らの罪を認める姿勢を示しているのならば、私とてもここまで金融庁を憎んだりはしていません。
私が金融庁を許せないのは自らの無謬性(誤り・失敗がないこと)を堅持するがために、数々の卑劣な隠蔽工作を行っていることです。先日森友問題で理財局(財務省)が公文書改ざんを行っていたことが発覚しましたが、財務省から分離したといえる金融庁も全く同じ隠蔽・改ざん体質を有しているのです。
その卑劣な工作が故に私は金融庁が許せません。金融庁により被害を受け、人生を台無しにされた投資家に金融庁が焼き討ちにあい、そのゲス官僚どもが一族郎党皆殺しにされようが、一切同情を示すことはできません。
その大罪の数々については後日記事にしたいと思っています。
さて、上級国民スレイヤーという漫画があります。大罪を犯しておきながら権力を利用して罰を逃れる”上級国民”をはぐれ刑事と医師が”死刑(私刑)”にしていくという漫画です。

驕り高ぶる”
コミックウォーカー上級国民スレイヤー試し読みより
金融庁の官僚どもの所業はまさにこの漫画で描かれる上級国民そのものです。上級国民スレイヤーよ、具現化してこいつらを懲らしめてください!
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2020-11-22 │ ソーシャルレンディング │ コメント : 6 │ トラックバック : 0 │ Edit