丁半博打で投資家に信頼を求めるクラウドリースとmaneoマーケットの愚、表に出たJトラストの野望
破産が投資家のためになると主張するmaneoマーケット、投資家に莫大な損失を与えると主張するクラウドリース
先日maneoマーケットが投資家にクラウドリースの運営会社㈱Crowd Leaseの破産申し立てに参加することを呼びかけました。

それに対してクラウドリースは2020年1月26日に、ブログにおいて反論を掲載しました。投資家に申し立てへの不参加を呼びかける内容ではありません。ただしCrowd Lease社の破産は投資家の財産を毀損させる、申し立てへの参加は刑事罰の対象になるとあり、参加をためらわせる内容となっています。
私はmaneoマーケットとクラウドリース双方の姿勢に疑問をいだきます。双方とも十分な情報開示を行っていません。故に投資家は客観的な判断を行うことができず、どちらを信じるか丁半博打に頼るしかないように思えるからです。
双方の意見を思いっきり噛み砕いてまとめると
maneoマーケットの主張
M1 クラウドリースは債権回収にも情報開示にも消極的
M2 同社を破産させれば投資家元本の回収が進む
参考
クラウドリースの破産申立をmaneoマーケットが行う、もう十分な元本回収は期待できないのか
クラウドリースの主張
C1 当社は債権回収に全力を挙げており、何件かは実際に償還している
C2 maneoマーケット(以下M社)は5,000万円相当の虚偽債権を用いて破産申し立てを行っている
C3 M社は投資家に損失を押し付ける形で、早期の幕引きを図ろうとしている
C4 Jトラストがmaneoマーケットのオーナーとなった思惑は下記2点
C4-1 SAMURAI Fundの集客のため
C4-2 M社に関わる債権を安価に仕入れ莫大な利益をあげるため
C5 M社の破産申し立ては却下されることは疑いない
C6 Crowd Lease社が破産した場合債権は安く買い叩かれる
C7 安く買い叩くのはJトラストグループであり、投資家に莫大な損失が生じる
※第三者弁済、損失補填、扇動、業務委託などについての箇所は略
となります。
クラウドリアルティ公式サイトへ
投資家にどちらを信じるかの材料が与えられていない
繰り返しになりますが破産申し立てにおいて、どちらを信じればよいのか?十分な材料が与えられていません。
maneoマーケットは破産が投資家のためになると主張し、クラウドリースは破産が投資家のためにならないと主張しており、真っ向から食い違っています。
もっともらしいところもあれば、疑わしいところ双方の主張にあります。結局破産が投資家のためになるかどうか、丁半博打に頼るしかというか、どちらを信じたいかに頼るしかない状態です。
投資家を一発で信じさせるに値する、客観的情報をなぜ出さないのか?双方の姿勢に疑問をいだきます。
クラウドリースが何件かの遅延案件を満額償還しているのは事実です。私も1件その恩恵に預かっています。
ただし、クラウドリースはなぜ遅延が一斉発生したのか?について説明を行っていません。巷でささやかれているように、maneoマーケットがリファイナンスを過度に厳しくしたことが原因ならば、それを突けばよいかと思います。ただ、それをしないのならば、やはりクラウドリースの案件組成が杜撰だったとの評価を下さざるを得ません。
なにをともあれ私は破産申し立てに参加する予定です。このことについては、後日の記事で触れたいと思っています。クラウドリースのブログ記事には、申し立てにより刑事罰の対象となるかのように、脅迫する文面がありますが「上等!」と考えています。
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Jトラスト安値債権買い叩きによる莫大な利益獲得の野望がついに表に出た
今回のクラウドリースの発表で、もう一つ特筆することがあります。それは今回の一連の騒動の第2幕(第1幕はmaneoマーケットの行政処分、遅延大量発生)の冒頭
Jトラストグループがmaneoマーケットのオーナーになる
におけるJトラスト藤澤信義社長の野望
maneoマーケットに関わる債権安値買取による莫大な利益ゲット
が表に出たことです。今回のクラウドリースの発表を読んで上記を唐突に感じ、「ゲスの勘ぐり、いいがかり」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ただし全く根拠のない話ではありません。
FACTA2019年12月号の記事にその詳細が詳しく語られています。オンラインでも有料会員ならば下記リンクで読むことができます。
「maneo」買い叩いたJトラストの焼き畑商法 ソーシャルレンディング大手を2億円余で手に入れた藤澤信義はゼニ儲けの鬼。泣きを見るのは一般投資家か。(FACTA 2019年12月号 有料記事)

maneoマーケットを手に入れるため、買収の競争相手だった日本クラウド証券(クラウドバンクの運営会社)をJトラストグループがいかに、ダーティーな方法を用いて蹴落としたか
Jトラストは過去においても、債権安値買取により莫大な利益をあげている。maneoマーケットの今回の買収劇においても、それが投資家を犠牲にする形で繰り返されるだろうとの憶測
が書かれています。
上記、藤澤信義氏の債権安値買取、莫大な利益ゲットの野望は確たる証拠があるものではありません。あくまで憶測であることはお断りしておきます。藤澤信義氏は本気でmaneoの再建、投資家のために債権回収を最大限努力する意向なのかもしれません。
ただし、上記のような投資家のためにならない野望が囁かれているのも事実。Jトラストグループに対する牽制になるかと思い、投資家の間で情報共有いたします。
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2020-01-27 │ クラウドリース │ コメント : 5 │ トラックバック : 0 │ Edit