2019年10月期 ソーシャルレンディング募集額速報 Fundsと不特法不動産ファンドの存在感が増す
2019年10月期における、ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の募集額をお伝えします。
2019年10月期ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の募集額

2019年10月期における募集額は72億7,206万円となりました。前月より微減です。
これまで100億を下回った次の月は必ず100億円を超えていました。このアノマリーが破れたのは初めてであり、元気のなさを感じます。
もっともクラウドバンク、クラウドクレジット

クラウドバンクとクラウドクレジット
特にクラウドバンクは大幅増、30億円を超えて1位奪還です。クラウドクレジットは多彩なファンド組成が貢献して前月比大幅増となりました。

クラウドバンクでは豪華特典つきセミナー開催を予定されているので、ぜひセミナー参加と会員登録をご検討ください。
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オーナーズブック
オーナーズブックは前月が8億円超えと良すぎたのが災いし、前月比では減少です。ただし募集額約5億9千万円のうち、半分以上の約3千3百万円が、エクイティ型2号案件ということで注目を浴びたUS非上場eREIT第1号ファンドからです。満額成立とはいきませんでしたが、エクイティ型の注目度を再認識させることになりました。
SAMURAI
SAMURAIは予告どおり、「保証付き」ファンドを3つも組成し、前月比718%と大躍進です。
参考
SAMURAI、Jトラスト保証インドネシア銀行案件に15万円投資しました。
LENDEX
LENDEXも短期高利回り案件組成が貢献して堅調です。
ネクストシフトファンド
ネクストシフトファンド
※1 匿名解除ファンドは3つ
※2 SAMURAIとほぼ同じ増大比率なのは偶然です
参考
ネクストシフトファンドに20万円追加投資しました。
代表の伊藤慎佐仁CEOはネクストシフトファンドのテーマである、社会インパクト投資の本を出版され、豪華ゲストを招いたパーティーを開催するとのこと。勢いづいていることを感じます。
ネクストシフトファンド 伊藤社長が出版パーティーを開催!
SBIソーシャルレンディング
100億円超えができなかった理由はSBIソーシャルレンディングが数字を稼げなかったことが大きいです(maneoファミリーの不在は別として)。
ただしSBIソーシャルレンディングは多額のファンド(約27億円)を最近成立させていますので、それは来月に現れてくると予想しています。
SBIソーシャルレンディング、好利回り不動産大型ローンファンドに20万円投資しました!
SBIソーシャルレンディング公式サイトへ
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CAMPFIRE Owners

2019年10月より募集を開始したCAMPFIRE Ownersは初案件(4案件)2,400万円を見事満額成立させました。
参考
CAMPFIRE OWNERSの初案権が募集開始に。社会性が高く、いずれも融資先情報開示
利回りは低め、融資先は小規模の企業ですが融資先は開示されておりWEBサイトも運営されているので活動が確認できます。社会性の高い案件を出し続け、資金を集めていけるかに注目しています。
CAMPFIRE Owners 公式サイトへ
Funds(貸付ファンド)と不特法不動産ファンドが存在感を強める
FundsもKudan Deep Techファンドが満額成立とはいきませんでしたが、約2億4千万円を集め、前月比420%増です。Fundsは「マーケットに商品(ファンド)がいつでも用意されている」のコンセプトを現状実現できずにいます。
ただしファンド組成企業との提携は続々進んで下り、近い将来にその実現がなされると踏んでいます。

10月31日には大阪王将ファンドの募集が開始されました。何度でも使える10%割引特待優待券月のファンドです。
FundsのクラウドポートがM&Aクラウド、大阪王将経営のイートアンドと業務提携を発表、安定したファンド組成に期待
FundsのKudan Deep Techファンドに10万円投資しました。
投資家は安心できる案件を求めている

さて、この表は2015年から2019年にかけての各投資型クラウドファンディング「累計」募集額が全体に占める割合を表したものです。
不特法不動産型、株式型、貸付ファンド(Funds)の登場により、100%近かったソーシャルレンディングの割合が、年々下がっていることがわかります。

この表は2019年にはいってからの「月ごと」の各投資型クラウドファンディング募集額が全体に占める割合を表したものです。2019年にはいっては90%を下回ることもあります。
※1「累計」ではありません。
※2初めてソーシャルレンディングが90%を下回ったのは2018年12月、CREALがサービスを開始して約9億2千万円を募集したときです。
全体の傾向を見ると
実績や信頼のある会社(SBIソーシャルレンディング、クラウドバンク、オーナーズブック、クラウドクレジット)
SBIソーシャルレンディング公式サイトへ
クラウドバンク公式サイトへ
オーナーズブック公式サイトへ
匿名化解除(クラウドクレジット、Funds、SAMURAI、ネクストシフトファンドなど)
クラウドクレジット公式サイトへ
Funds 公式サイトへ
ネクストシフトファンド公式サイトへ
保証付き(SAMURAI)
SAMURAI公式サイトへ
不特法不動産型(CREAL、FANTAS Funding、ジョイントアルファなど)
CREAL公式サイトへ
FANTAS funding公式サイトへ
ジョイントアルファ公式サイトへ
といった、「硬さ」と「信頼性(匿名化解除)」といった「安心」求められている傾向がありありと認められます。
ただし、LENDEXの好調さをみるに短期ならば、高利回り匿名化でも一定の需要があることが読み取れます。
「長期」は不確実性の問題からか、好条件、匿名化解除、硬い案件においても投資家から敬遠されることがはっきりしています。
あと株式型(FUNDINNO、ユニコーンなど)も初エグジットが実現して以来、投資家の期待を集めて堅調であるようです。
匿名化されたファンドには中身がとんでもないものが多数ありました。損失、もしくは多額の期失が明らかになっているいま、保証や融資先情報開示を求める傾向はますます強まっていく気がします。実際に数字に現れています。
ソーシャルレンディングについては匿名化はまだ完全に解除されていません。そんな中、匿名化が完全に解除されたともいってよい貸付ファンド(Funds)、不特法不動産投資型、株式型が伸びていくことが予想されます。
2019年10月末時点累計募集額

累計募集額は5,300億9,106万円となりました。こちらについては特に述べることがないので、上記貸付ファンドと不特法不動産型の勢力が増していることについて、文量を割きました。

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2019-11-01 │ ソーシャルレンディングサービス比較 │ コメント : 0 │ トラックバック : 0 │ Edit