非投資型クラウドファンディングは投資型(ソーシャルレンディング)を敵視?⑤ - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

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非投資型クラウドファンディングは投資型(ソーシャルレンディング)を敵視?⑤


 前回はネット上で投資型、非投資型のいずれも立場でも無い中立の方々から非投資型が主流と見られていること、あるいは投資型が無視されている事例を挙げました。では「非投資型に肩入れする立場の人」がどのように投資型を形容しているかを述べたいと思います。

ネット上で公平、客観性、事実を欠いて主流と主張される非投資型クラウドファンディング②

 前回紹介したように書き手が中立である場合の場合はまだ良いのですが、書き手が非投資型クラウドファンディング(特に購入型)の利害関係者、応援者の場合ですと「ちょっとおかしくないですか?」と疑問を感じさせる場合が多いです。冗長になるのを避けるため前回と同じく今回も敬語は抜きでやらせていただきます。

2.書き手が非投資型の利害関係者、あるいは非投資型の応援記事と思われる場合の事例

2-1.「MAKUEAKE」のクラウドファンディング紹介ページ(前編後編)


前編では購入型のみを紹介してMassolution社の調査によるデーターを記述

・2012年の全世界のクラウドファンディングの市場規模は27億ドル(2,670億円)、前年比81%向上
・2013年には51億ドル(約5,000億円)規模になる予測。前年比89%向上
・グローバルの調査だが、中心は北米と欧州。北米だけで16億ドル、ヨーロッパだけで9.45億ドルを計上している。(出典:crowdsourcing.org)日本においても急成長しており、市場規模はどんどん成長しております
ただまだ(日本)市場全体の約7億円となっておりこれからの成長が期待されます。


 という趣旨のことが述べられている。27億ドル、51億ドルは投資型、非投資型を全部含めた値であり、日本の購入型の一部の総額である7億円と比較するべきではなく、ミスリードを誘っている(どのような意図かは不明、国内の投資型を完全に無視している?判官贔屓を誘っている?市場の成長性の期待を持たせたいのか?)。

 2012年の27億ドルは実績であり、購入型はそのうち3億8千3百330万ドルと算出されているのだからそちらを用いるべきでは?(2013年の51億ドルは上記の通り予測)

 後編では投資型も紹介しているが不自然さは否めない、「国内の市場規模が購入型は7億円で、投資型はそれを遥かに上回る」と書きたくないためにこのような構成にしたとも邪推できる。MAKUAKEは購入型CFサービス、投資型はクラウドバンクのみを紹介

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2-2.「academist」のクラウドファンディングの紹介ページ

 「日本では購入型クラウドファンディングサイトの事業者がほとんどですが、世界的に見ると貸付型が最も大きな取引額を占めています。」と述べられており、それぞれ違うものさしで測った結果を述べて日本では世界と違って「購入型」が主流であるようなミスリードを誘っている。

 取引額で測るのならば日本でも「貸付型」が主流なので、学術的な文章とは言えない。なおacademistは寄付型寄りの購入型CFサービス、投資型はクラウドバンクのみを紹介
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2-3.「Anipipop!」のクラウドファンディング紹介ページ(タイプ紹介基礎的知識)

 購入型を「最も日本で採用されているタイプ」と紹介、また

 crowdsourcing.orgによれば、世界におけるクラウドファンディングの市場規模は、2013年は5,100億円、2014年は1兆4000億円になると予測されています。日本に限定して言えば、2013年における市場規模は約6億円で、海外に比べるとまだまだ小さいのが現状ですが、今後どんどんと成長していくことが予想されています
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 と述べられており、前述のmakuakeと同じミスリードを誘っている。また日本初のクラウドファンディングサービスを2011年4月にリリースされた「READYFOR?」と述べているが、投資型を含めた話をしているのでこれは間違い。2008年10月サービス開始の「maneo」が最初。なおAnipipop!は購入型CFサービス、投資型はクラウドバンクのみを紹介

2-4 CHALLENGE STARのクラウドファンディング紹介のページ(別サイトに設けたブログ内で紹介)

 「寄付型」、「購入型」が主流と述べられている。ただし非常に簡潔だが根拠は述べられており、その根拠の改正により「投資型」が主流になるかもしれないという展望も示されている。なおCHALLENGE STARは購入型CFサービス
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2-5@IT(アットマーク・アイティ)のクラウドファンディング紹介記事

 やはり根拠を述べず購入型が主流と主張されている。著者の甲斐祐樹氏は購入型クラウドファンディングであるCerevo DASHの関係者
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2-6.ビジネスメディア「誠」の記事「入門クラウドファンディング、世界でも日本でも拡大するクラウドファンディング市場

 「入門クラウドファンディング」とは謳っているが実際には購入型クラウドファンディングに主眼をおいた記事。なおこの記事を書いた山本純子氏は「入門クラウドファンディング」という購入型クラウドファンディングをメインに取り扱っている本の著者。

 記事の前半で全世界でのクラウドファンディングの調達金額が2012年で27億ドル、2013年を51億ドルと紹介されている。前述の通りこれは投資型と非投資型の合計金額であるが、国内の投資型クラウドファンディングの紹介は、実質的には購入型であるセキュリテのみ。

 また2009年サービス開始のセキュリテが2008年サービス開始のmaneoを差し置いて最初のクラウドファンディングサービスであるかのように紹介されていたり、購入型について多くの文字が割かれているため、前述の51億ドルが「全世界の購入型」の規模と読者が勘違いしやすい構成となっている。



 まあざっと挙げるとこんな感じです。いかがでしょうか?流石に投資型に対する露骨な敵意は示してありませんが、ちょっと論理的に考えると「文章構成がおかしくないですか?」と思われる例がいくつもあります。比較的中立な例も示してありますが、そうで無い例では突っ込みどころがいっぱいです。

 上記記事で、非投資型のサービス名を紹介しているので投資型も挙げざる得ない場合はセキュリテかクラウドバンクのどちらか1つが挙げられているのも興味深いです。私なら1社だけを挙げろと言われれば歴史、規模からも言ってmaneoを挙げます。
なぜこの2サービスが挙げられるのか?

1.セキュリテ:現状はほぼ購入型で非投資型に近いから
2.クラウドバンク:運営会社の日本クラウド証券がクラウドドファンディング協会の会員だから

(MAKUAKE、Anipipop!の運営会社も同協会の会員、academistは違うようですが)

と私は踏んでいます。

 以上書き手が、中立、ないし非投資型の利害関係者、応援者の場合を紹介しました。なおCAMPFIRE運営会社創業者の石田光平氏がマイナビに寄せた記事のように、非投資型の立場の方がmaneoAQUSHを取り上げた比較的公平な視点の記事も勿論あります。ただし記事を読んでみるとソーシャルレンディングとクラウドファンディングは別のものという視点であり、「一緒にしないで欲しい」という思惑を感じざるを得ません。

 他にも根拠を示さずサラッと「購入型が主流」とかかれた例は沢山あります。「購入型 クラウドファンディング 主流」でググっていただければ容易に見つけられると思います。

 以上中立の立場の人からは非投資型のうち購入型が根拠や客観的な視点を欠いて主流と表現されることが多いこと、また非投資型の関係者からはネグレクト、ないし冷たい目で見られがちな事例を紹介しました。じゃあ投資型の関係者は対抗して投資型や非投資型をどのように形容しているの?ネガティブに表現しているの?について次回は言及したいと思います。

次回記事
非投資型クラウドファンディングは投資型(ソーシャルレンディング)を敵視?⑥

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