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    FUNDINNOセミナー参加、質疑応答報告! - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

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    FUNDINNOセミナー参加、質疑応答報告!


    日本クラウドキャピタルFUNDINNO

     2019年3月26日、渋谷のセミナー会場で開催された株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOの運営会社、株式会社日本クラウドキャピタルのイベントに参加して参りました。セミナーは

    1.日本クラウドキャピタル代表取締役大浦学氏(COO)によるFUNDINNOの紹介

    2. 元マニュライフ生命保険 代表執行役 森田均氏の登壇
    エンジェル投資家の心得、成長するベンチャー企業の共通点など

    3.質疑応答

    の3部構成であり、それぞれ大変おもしろい内容でした。

     1.については大浦COOがFUNDINNNOを設立するにあたって、日本におけるエンジェル投資を増やしたい、投資家数を増やしたい!

     いまでは特殊な投資とされる株式投資型クラウドファンディングではあるが、一般的な投資家のポートフォリオにも、自然に組み込まれているような将来を目指したい!

    という意思が強く感じ取れるものでした。

     2.では森田均氏がいかに、その投資履歴において、投資に応えてくれる企業をどのように見つけてきたのか、実地調査でどのように感じてきたのかを、実に面白く伝えてくれた内容でした。

     ただし、当ブログの持ち味といえばその登壇者との対面だからこそ、聞くことができる質疑応答であると考えています。

     ですから当ブログでは、FUNDINNNOの紹介にあたりましては、いきなりその質疑応答を最初にご紹介したいと思います。

    日本クラウドキャピタル代表取締役大浦学氏COO
    セミナー中の大浦学COO

    以下、大浦学COOとのセミナー参加者(主に私)の一問一答の様子をご紹介いたします。

    Q1 FUNDINNOが募集した案件でエグジット(IPO、もしくはM&A)はでそうなのか


     株式投資型クラウドファンディングではまだエグジットの事例が出ていない、出たら業界は相当盛り上がると思うがいつごろになりそうか?

    A1 来年を期待している。M&Aの方がエグジットしやすいだろう。


     来年あたりにエグジットの事例がでることを期待している。上場(IPO)では準備の期間が3年以上は必要だ。

     監査法人の準備、証券会社と東証の審査を経てからなので、どうしてもそのくらいはかかる。一方でM&Aはより早くエグジットするとみている。具体的にどことは私からは言えない。エグジット発表は経営者の判断になる。

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    Q2 株式型クラウドファンディングはかつてのグリーンシート銘柄とはどこが違うのか


     かつて未公開株に投資できるグリーンシートという制度があった(2018年3月31日に廃止)。なぜ廃止となったのか?また株式投資型クラウドファンディングとはどこが違うのか?

    A2 情報開示に関し企業における負担が大きく、メリットが少なかった。株式投資型クラウドファンディングはその負担が小さく、企業が事業に最大限力を注げるようになっている


     グリーンシートでは企業が情報開示するコストの負担が大きかった。監査法人の選任が必須で、有価証券届出書、事業報告書など上場と大きく変わらない情報開示規制に縛られる。

    新興株式市場への上場基準が引き下げられ東証マザーズやJASDAQと同様になってしまった。

     同じ規制で同じコストならば、と有望な企業は東証マザーズやJASDAQを選択してしまった。結果グリーンシートは、マザーズやJASDAQでの上場が難しい企業が多くを占めるようになってしまった。

     株式投資型クラウドファンディングは上記の情報開示を当局には有価証券届出書ではなく、有価証券通知書で行う、株主等への開示も電子化されているなど企業の負担が小さい。企業が情報開示にかけるコスト、労力を抑えられ、事業・エグジットに力を注ぐことができる企業が集まることがグリーンシートとは大きく異なる。


    Q3 相対取引の仕組みはFUNDINNOが提供するのか?


     先のセミナーの中で投資家の間で株を相対取引できるようするという話があった、エグジットする前に流動性をもたせて換金できるように、FUNDINNOが仕組みを提供するということか
    ※相対取引:公開された市場においてではなく、当人同士の取引

    A3 既存の株主コニュニティを利用する


     現在でも店頭有価証券(未上場株式)は、株主コミュニティ銘柄になる事によって当該株主コミュニティ毎にコミュニティのメンバーが株式を売買できる仕組みがあるのでそれを利用する。この株主コミュニティはグリーンシートの廃止にともない創設された。
    ※FUNDINNOの運営会社、株式会社日本クラウドキャピタルは、株主コミュニティを運営するみらい證券株式会社と2017年8月と業務提携済み

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    Q4実物株式を投資家に提供する方法ではエグジットしにくいと聞いたことがある。それについてどう思うか?


     以前エメラダ・エクイティのセミナーで聞いたのだが、FUNDINNOのような実物株式を投資家に提供するというやり方ではエグジットがしにくいと聞いたことがある。株主が多くなると反社(反社会的勢力)が交じるかもしれない、議決がとりにくくなる、株主コストが増大するためと聞いている。このことについて意見(反論)を聞かせて欲しい。

    A4 たしかに3つの問題があるが、極力障害にならないようにサポートしている


     たしかに株式型クラウドファンディングで資金を調達して小口の株主が多くなった場合、大きく分けて3つの問題がある。それらはエグジットを阻む、資金調達企業、既存株主(VCなど)が嫌がる理由となる。

    下記のように対策をFUNDINNOでは行っている。

    問題1.反社会的勢力が株主になる
    FUNDINNOが投資家審査の段階で、厳密にふるい分けることにより、反社会的勢力が投資家になることを防ぐ。

    問題2.株主への書類の送付、株主総会の開催など、株主コストがかかる
     書類の送付、株主総会その他かかる株主コストは電子化を行うなどして、株主コストは抑えている。

    問題3.種類株発行などの株主間契約をVCが結びたがる時の障害となる。
     3つ目は少し特殊な理由だ。VCは出資の際に石橋を叩く意味で、強い権利の株を持ちたがる。いわゆる優先株(種類株式)などだ。会社法などで通常こうした株の発行は認められない。しかし株主全員の同意(株主間契約)を得られれば発行は可能だ。

     株主が多くなると種類株式発行の議決をとることが難しくなるのでVCは嫌がる。このことがエグジット、M&Aの障害になるとはいえる。FUNDINNOでは先に挙げた電子的株主総会、また委任状を株主に提出してもらうことで、エグジットの障害にならないようにしている。

     最後に印象として「株主が多い」というのはVCが投資を断る時の口実にされやすい。本当に見込みのある会社、事業ならばVCは投資をしてくれるし、エグジットにも障害はない。

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    Q5 エンジェル税制の対象になるのにはどのような条件があるのか?


     セミナーの中で54の案件のうち14がエンジェル税制の対象になったとの話があった。減税の対象となるということは、なにか事業に公共性が求められるようなことはあるのか?

    A5 公共性はあまり関係なく会社の設立年数、会社設立者の持ち株比率が条件となる。


     会社の設立3年未満ならば、エンジェル税制A、10年未満だとエンジェル税制Bの対象になることができる。また特定株主(30%以上の株式をもつ者、またその親族、関係会社からなるグループ)が5/6以上の株を所有していないなど、エンジェル税制には様々な条件がある。ただし事業の公共性はあまり関係がないといえる。
    ※エンジェル税制A、Bの制度はかなり複雑、条件によりどちらの方が、減税額が小さくなるかは一概に言えない

    Q6 資産の大部分を株式型クラウドファンディングに投資するのはペイするのか?


     セミナーで資産を3千万円以上有する人がそのうち1,300万円をエンジェル投資にまわしているという話があった。エンジェル(ベンチャー)投資はリターンが高いと思うが、それほど多くの資産を割り当てて大丈夫とその投資家は考えているのだろうか。

    A6 アメリカではベンチャー投資への利回りが高い。それを狙っていると考えられる


     株式投資型クラウドファンディングに注力して投資をしているということではなく、あくまでいろいろな投資をされているなかで割合が大きい方を紹介させていただいた。
     アメリカでのベンチャー投資プラットフォーム、エンジェルリストでは高い利回りが出ていることが実証されている。エンジェルリストで全ての案件に投資した場合の利回りはIRR(Internal Rate of Return:内部収益率)で表され、46%にも達する。その投資家も同様の収益を期待しているのではないかと推測される。
    ※上記はあくまでもエンジェルリストの例であり、当社を含めすべての株式投資型クラウドファンディングがそのような高い利回りが出ると期待させるものではない。

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    Q7 エグジットしやすい会社とはどのような会社か?


     

    A7 多くの人からのサポートが受けられる会社


    エグジットするには様々なハードルがあり、トラブルも起こる。困った時にどれだけの人がその会社をサポートしてくれるか、そのサポートする人にダイバーシティ(多様性)があるかを見るとよいと思う。


    Q8 FUNDINNOの案件審査体制を教えて欲しい



    A8 監査法人並に厳しく審査する


     主に当社の役職員で公認会計士資格を持った人間が審査をやっている。詳細は言えないが、コンプライアンス、ガバナンス、特に財務審査は厳しい審査を行っている。

    案件会議を経て、審査会議で最終審査を行い、売上、事業実態のエビデンスをしっかり確認する。

    たとえば、売掛金2億円は本当にあるのかとか?エビデンスを取りに行く。とった上で売掛金と資産も確認する。

    そして審査会議を通ると、FUNDINNOにおいて案件として募集される。

     一方で銀行は多くの案件を抱えていることもあり、細かく見ることができない。売り上げでザクッとみているところがある。事業計画の進捗状況の下振れ、事業計画達成の蓋然性の重要性をFUNDINNOでは銀行よりも重点的に審査している。


    Q9 FUNDINNOの1回目と2回目の審査は違うのか?


     FUNDINNOではこれまでいくつもの企業が2回目の募集を行っている。1回目と2回目の審査に違いはあるのか?信頼性がついてとのことと思うがその基準として設けているものはあるのか?

    A9大きな違いはない


     案件審査に1回目と2回目に基本的な大きな違いはない。ただし2回目ならば事業の進捗状況をいろいろなデーターからみるようにしている。そのサービスのユーザー数。またそのユーザーを1人獲得するのにいくらのコストを必要したかなどだ。コストをこれだけかけて会社が成長した、もしくはなぜ事業計画が進捗しなかったのか、ロジックを常に求めようにしている。

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    Q10 案件(資金調達企業)はどのように見つけているのか、どの程度が審査にパスして募集を行っているのか?



    A10 紹介を受けての組成が多い、審査をパスできるところは少ない。



    案件組成は3つのチャンネル (経路)があり、
    1紹介を受けて
    2.FUNDINNOからゲットしにいく
    3.WEBに登録してもらった企業から

    となっている。

    これまで案件化した中では1.紹介を受けてのことが多く、全体の6割がこれだ。

     あとピッチイベントに参加してFUNDINNOの方からプッシュ型でとりにいった案件(2.FUNDINNOからゲットしにいく)場合が全体の2割。

     またFUNDINNOが用意した資金調達希望企業用のWEBサイトに登録していただいた企業からでた案件が2割となっている。

    なお、これまで1,000社ほどにWEBに登録していただいた。


    Q11 FUNDINNNOがターゲットとしている投資家層は?エンジェル投資家を主にねらっているのか?



    A11 現状はエンジェル投資家が多いが、民主化により、より幅広い層に投資してほしい


     現状ではエンジェル投資経験のある人がFUNDINNOの投資家には多い。ただFUNDINNOしてはより手軽に投資してもらえる環境を整えて、より一般的な投資家に入ってきてもらいたい。

     エンジェル投資を民主化していろいろな人にやってもらいたい。5年後には投資型クラウドファンディング全体で100万口座が作られているステージにもっていきたい。仮想通貨の口座が現在60万口座あるので、それ以上を目指したい。


    最後に


    以上です。

     質疑応答については、実に理路整然としており、FUNDINNOにおいては、実によく案件組成が練られていると感じました。だからこそ株式投資型クラウドファンディングのパイオニアとなり、現時点で募集額最高(約18億6千万円、2019年4月18日時点)となっているのだと思います。

    エグジットは来年を期待しているとのこと、実現したら国内におけるクラウドファンディング拡大にますます拍車がかかるでしょう。

    FUNDINNOのますますの活躍、エグジットする企業の登場を楽しみにしたいと思います。

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