ソーシャルレンディング主要33社募集額2019年1月速報、老舗への集中が高まるも、中堅業者も底堅く健闘
ソーシャルレンディング2018年1月期募集額

ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)主要33社募集額2019年1月期速報をお伝えします。
2019年1月における主要33社の募集額は100億0,261円となりました。2018年のどの月の数字よりも小さく、2017年10月(約92億円)以来の低水準です。
それでも100億円以上をキープしたところに、ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)への投資家からの期待が確認できます。
老舗6社への資金の集中が急激に進行中
さて募集額は2017年並の低水準ですが、その中でも老舗への集中が高まっていることをお伝えします。
※2017年の平均月募集額は約110億円。なお、2016年が約45億円、2018年が約157億円
上記100億円の中、単独で5億円以上を集めた業者は6社あります。具体的にはmaneo

この6社の募集額が全体に占める割合を示したのが下の表です。

※前半(1~6月の平均)、後半(7~12月の平均)
2016~2017年にかけて多数のサービスが新たに始まったことで、この6社が全体に占める割合は70%前後まで一時は低下しました。
しかしソーシャルレンディングにおけるリスクオフの必要性が明らかになった2018年後半より急上昇し、2019年1月には94%と、ここ3年では最大の数字となっています。
理由は2つ考えられます。
老舗業者への投資家資金の集中
1つ目はリスクオフによる、信頼のおける老舗業者への投資家資金の集中です。
いずれも運営期間が長く、また遅延・デフォルトの割合が小さい、ないしゼロの業者です。安心してお金を預ける投資家が多いものと推測されます。
なお、オーナーズブックは2019年1月の募集額が16億3,340万円と過去最高を記録しました。過去最大の案件(港区オフィス・商業素地第1号ファンド 募集額10億10万円)が満額成立したことが、大きく寄与しました。
※私も投資しています。
オーナーズブック公式サイトへ
maneo

募集停止、募集額が振るわない業者が多い
2つ目の理由は下記業者の募集額が不調ないしゼロなためです。
行政処分を受け募集を停止した業者、高利回り案件で運用額の大部分のデフォルト。遅延を発生させた業者、遅延を起こしてないがmaneoファミリーの新顔業者ある場合などが挙げられます。
上記業者は募集額がゼロ、あるいは低水準です。
一方で堅実な経営を行っている中堅業者も底堅い
一方で上記6社以外の中堅業者は負けてはいません。上記老舗への集中が進んだ2018年後半以降でも、中堅かつ中利回り、償還実績を着実に積み重ねてきた業者の募集額は堅調です。
具体的にはSAMURAI、スマートレンド、LENDEX、ポケットファンディング、

SAMURAI、LENDEX、ポケットファンディングの募集額はむしろ増大傾向にあります。この3社はもちろん遅延もデフォルトも起こしたことがありません。
老舗への回帰が進む中でも、堅実な業者を見ている人はしっかり見ているのだと感じられます。
ソーシャルレンディング2018年1月末時点累計募集額

ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)主要33社、2018年1月末時点累計募集額は4,452億2,256万円となりました。
正直、全く先の見えない募集額推移ですが、遅延している案件の償還が、投資家を大きく失望させることなく、ぼちぼち始まるようになれば投資家も落ち着きを取り戻し、プラスに寄与するかと思います。
また、ソーシャルレンディングの従来の匿名化の問題を解決した新サービスFundsにも期待です。案件の初募集を行った2019年1月23日に、募集開始16分で全案件が満額成立しました。Fundsの今後の展開が楽しみです。
先日のセミナーで聞いてきましたが、次回募集は今月(2019年2月)中を予定しているとのことです。
参考
2018/1/23 Funds初案件は募集開始16分で全案件満額成立!喜びに湧く記者会見場!
Funds、クラウドポートの新投資商品「貸付ファンド」を徹底解説
Fundsへ投資会員登録を行いました
Funds 記者会見参加報告その1
Funds 記者会見参加報告その2
Funds 公式サイトへ
ソーシャルレンディングと違って匿名化の問題がそもそもない、不特法に基づく不動産クラウドファンディングにも期待です。FANTAS fundingとCREALは新規業者にも関わらず募集した案件のあっというまにの満額成立が続いており、投資家からの期待を集めていることが伺えます。
FANTAS funding公式サイトへ
CREAL公式サイトへ
老舗への集中が進む中、中堅業者の健闘、匿名化の問題がない新規業者の躍進と実に将来の展開が楽しみな状況となってきました。

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