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    クラウドバンク、第一種金融商品取引業登録の矜持


     現在日本国内でソーシャルレンディングサービスを提供する会社は6社ありますが、いずれも金融庁に「金融商品取引業者」として登録されています。ソーシャルレンディングの提供商品は基本「ファンド」扱いなので、この登録を行わないと大規模に投資家から資金を集めることができません(小規模なら適格機関投資家の特例業務で行えます)。

     クラウドクレジットは今月(2014年11月)に登録を行ったとのことで、これからどんどん案件を提出してくれるものと期待しております。この金融業者取引の区分ですが、クラウドバンクを運営する日本クラウド証券のみが第一種と第二種として登録されており、他の会社は第二種のみの登録です。

     ソーシャルレンディングサービスを提供するに当たって、第一種と第二種の両方を登録するのと、第二種しか登録していないので、我々投資家にとって何が違うのか。興味を持ったので調査を行い、とある証券会社社員の方に直接伺ったところ、興味深い事が分かりましたのでご報告します。

    第一種と第二種の何が違うか、おもいっきり簡単にいうと「扱える商品」が違います。

     第一種は「流動性の高い有価証券」つまり投資家が頻繁に売り買いを行える株式や債券等を取り扱えます

     第二種は「流動性の低い有価証券」を扱えます。ソーシャルレンディングは後者にあたります。

    (こちらのサイトをご参照ください)。

     ですから実はソーシャルレンディング運営会社を経営するだけならば、第二種の登録だけを行えば良いのであり、第一種まではいらないと言えます。ではクラウドバンクが第一種登録を行っているのは意味がないのか?

    いえ、そうとは言えません。

     第一種は第二種に比べてはるかに登録されるための条件が厳しいのです。このサイトに詳しいのですが、第一種は最低資本金やら順財務産額規制、自己資本比率規制などなどを満たす必要があります。証券会社社員の方にお伺いしたところ、これがとても大変だとのことです。

     もちろん大変なのは登録をするだけではありません。上記情報の定期的な提出も求められますし、厳しい監査もあります。ほぼ毎日監督行政から電話がかかってくるくらい、厳しく「監督」されているのです。

     第二種の会社社長をされた後に、第一種の会社社長になられた方にお話をお伺いすることができたのですが、なんでも「第一種は大変だよぉ~」と、始めて挨拶に行った時に金融庁の職員さんに同情とも励ましともとれる言葉をかけられたと、その社長は苦笑交じりに話されておられました(厳しいだけでは無く、結構人情味のあるやりとりもあるようですね)。なお、冗談抜きで実際に大変だったとのことです(笑)。

    第一種ほどでないですが、第二種にも登録にはやはり厳しい条件が課されています。関東財務局のページこちらのサイトをご参照ください。

     現状日本のソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)におきましては、投資先の詳しい情報を知り、調べることができません。従ってソーシャルレンディング提供会社の情報は投資するにあたって大きな判断材料となると私は考えています。

     後日記事にする予定ですが、私達が信託している資産の保全性については、そのソーシャルレンディング運営会社の財務基盤の健全性に大きくかかっています。株式投資や投資信託投資とはもう、別世界の次元です。

     そんななかで敢えて第一種の登録をもって、事業を続けるクラウドバンクの挟持は実に頼もしく思えました。上記のように厳しい監督を受けているので、業務が大変であることは間違いないでしょう。しかしその分私達、投資家の資産の保全もしっかりなされていると私は考えています。

    ※2014/11/26追記
     クラウドバンクが第一種の登録を行っているもう一つの理由を失念して書き忘れていました。クラウドバンクが取り扱いを予定している新たな商品についてなのですが、現在記事を執筆予定です。


     クラウドバンクの「バンク」は顧客の財産をしっかり預かる銀行に代わる存在になりたいとの思いを込めて付けられたそうです。また「顧客の資産をしっかり保全する銀行」と「顧客のリスク資産運用を請け負う証券会社」の中間の存在になりたいというビジョンがあるそうです。

     ソーシャルレンディング提供会社も増えてきましたが、しっかりとしたビジョン、アティチュードが解る会社とそうでない会社の二極化が目に見えるようになってきたように思えます。
    皆様はどうお考えでしょうか?

    最後に上記の「金融商品取引業者区分」情報を加えた各ソーシャルレンディングサービス比較表を更新しましたので掲載致します。
    ソーシャルレンディング企業情報20141127
    ※1 前前身のディー・ブレイン証券の設立は1997年7月(前身はみどり証券)
    ※2 見やすいように適当に値を丸めた

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