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    ネクストシフトファンド セミナー参加報告 その4 - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

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    ネクストシフトファンド セミナー参加報告 その4


    ネクストシフトファンド セミナー参加報告 その4です。

    その3は

    2018/11/24 ネクストシフトファンド セミナー参加報告 その3

    ※伊藤社長から取締役の永野雄太氏にバトンタッチして、マイクロファイナンス、社会インパクト投資についての説明が行われました。

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    マイクロファイナンス、社会インパクト投資の世界・現地の動向


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    永野雄太取締役

     私はカンボジアに住んで6年となり、このたび一時帰国の際にこのセミナーで、投資家の皆様へご説明さえていただく機会を得ることができた。

     伊藤(社長)からはネクストシフトファンド全体の説明があったが、私からはマイクロファイナンス、社会インパクト投資についてお話させていただきたいと思う。

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     マイクロファイアンスとはその名のとおり、少額の金融であり、これに特化した金融機関がマイクロファイナンス機関と呼ばれる。もともとは新興国で見られる金融形態で、農家や中小企業といった低所得者を融資対象とするサービスとしてはじまった。

    1970年代から世界では有名になったが、実は日本にも江戸時代からあったと言われる。
    ※頼母子講、無尽のことを指していると思われます。

     ただ、貧困対策としての金融サービスとしてはバングラディッシュのグラミン銀行が初で、そこが有名となり世界に広がった。

     どのようにお金を借りて何に使うかというと、国によって違うが1件あたりのローン金額は数万~数十万円。例えば女性がミシンを買って服を作って売るとか、これまで手で耕していた畑を牛で行うための資金として使われる。

     生産性を挙げてより多くのお金を稼ぎ貧困のサイクルから脱出する。こういった目的のためにお金を借りる人が多い。だから途上国の中でも農村や都市郊外でよく見られる金融サービスとなっている。

    一方で都市型の消費者金融もマイクロファイナスに含まれる場合もある。

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     マイクロファイナンスの融資残高は現在も伸びており、2012年から2017年にかけて9兆円から12.5兆円と5年間で40%も伸びている。

     もともと農家や貧困層は金融機関から相手にされていなかった。お金を返してくれる人と思われていなかったためだ。そういうところに改めてマイクロファイナンス機関が融資をはじめたら、大半が誠実に返してくれるということがわかった。

     もともとはグループを作らせ、連帯責任で融資していたが、現在のカンボジアでは個人に対する不動産担保融資も増えてきている。

     有望な投資対象として世界で注目を浴びている。日本ではまだまだであり一部の人にしか知られていないが、当社はそれを広めていきたいと考えている。

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     世界全体でマイクロファイナンスの潜在顧客は15億人と言われている。市場規模は1,140億$であり10兆円を超えている。世界で登録されている、大小中のマイクロファイナンス機関は1,000を超え、農村にある零細も含めれば全世界で1万を超えると言われている。

     地域別に見えるとアジアが最も大きく、次に中南米となっている。ネクストシフトファンドでは東南アジアと中央アジアで事業を展開している。

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     マイクロファイナンスファンドのプレイヤー(販売業者)は日本にはまだほとんどないが、欧米には多数存在している。10年間でその規模は2006年の1,760億円から2016年の1.06兆円と6倍増と非常に伸びている。

     しかしその中で日本からの出資はごくわずかであり、ネクストシフトファンドは日本で余っているお金をマイクロファイナンスファンドへ流すことを使命としている。

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     世界の主なマイクロファイナンスは3つあり、いずれもヨーロッパである。symbiotics(スイス)、Blue Ocrchard(ルクセンブルク)、 OIKO CREDIT(オランダ)が代表的で運用額が1,000億円をいずれも超えている。

     われわれもこれらと同じ規模になり、立ち向かえるように頑張っていきたいと思っている。

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     ネクストシフトファンドの投資対象のカンボジアのマイクロファイナンスについてご説明したい。私はカンボジアに5年前移住している。現地のマイクロファイナンスでの勤務経験もある。

     移住当時はまだまだ少なかったが、今現在カンボジアでは71行のマイクロファイナンス機関が登録され、そのうち10行には日本の資本が入っていると聞くと驚かれると思う。

     たとえば今ではマイクロファイナンスだけではなく商業銀行の業務もおこなっているアクレダ銀行という、カンボジアの最大の金融機関がある。そこの筆頭株主は三井住友銀行である。

     またプラサックという、やはり同国最大のマイクロファイナンス機関は、オリックスが出資しており孫会社となっている。

    日本の大手金融機関もカンボジアに注目しているといってよいと思う。

    なお、上記71行のうちカンボジア人が預金できるのは7行のみであり、残りはノンバンクでる。

     だから、ノンバンクはわれわれ(ネクストシフトファンド)のようなプレイヤーから融資を受けることで資金を調達している。よって、我々も高金利での融資が可能である。

     融資残高は3,000億円となっており、カンボジアの人口1,600万において、200万世帯の人が利用している。1世帯、4、5人として全体の半分(800万人)以上がマイクロファイナンスを利用していると考えられる。

    1件あたりの融資額は1,671$(20万円弱)となっている。

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     カンボジアのマイクロファイナンスは融資残高、預金残高、総資本平均で毎年20~30%の増加を続ける成長産業である。

     不良債権率は1.44%であり、ROE(自己資本利益率)は16.4%という素晴らしいパフォーマンスとなっている。その理由として、カンボジアは農家が多く土地を持っている人が多い。そのため不動産担保が中心となっており、たとえば1万$の土地をもっている人がいれば、50%の5,000$までしか貸さないという厳正な融資を行っている。

     カンボジアでは計画省(省庁)が土地の所有に関する厳格な書類作成をおこなっており、債務者はそれを証明できれば融資を受けられる。土地の価値については民間の不動産会社が評価を行っており、上記のようなパフォーマンスが裏付けされている。

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     マイクロファイナンスは無担保グループ融資が主流であったが、カンボジアにおいては土地担保個人向け融資が主流となっている。

     90年代から始まったのでも歴史は浅い。もともとは貧困削減のためNGOのアクレダ(後にアクレダ銀行)が行っていたが、民間企業、後に欧米の金融機関も入ってきた。儲かるとなるとますます投資が活発となってきた。

     カンボジアは米ドル経済が非常に大きく、欧米の機関が投資しやすい環境となっている。融資金額が増えると、不良債権・過剰債務・高金利が問題となってきた。そこで上限金利の見直しなどが行われ、現在では18%まで引き下げられ、バランスをとる働きかけが機能し始めている。

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     私(永野雄太取締役)はまた来週の月曜日にはカンボジアに戻るが、現地の実際の融資先からインタビューを行ってきた。字幕付きでご覧いただきたい。

    ※実際に融資を受けているソペアックさん(仮名)がトラクターを購入し農業を営む様子が紹介されました。

     私も現地で実際の融資先がどのようにお金を活用しているか、生情報をお伝えいたしたく活動している。

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     時間が押しているので最後に社会インパクト投資について、手短にご説明したい。社会インパクト投資は経済性と社会性の両方を追い求める投資だ。従来の金儲け・寄付のどちらか一方だけはなく、その両方を追い求めていく手法となっている。

     インパクト投資、社会インパクト投資、社会的投資、社会的責任投資、ESG投資、様々な呼び名があるが、共通しているのは財務性と社会性の両方を求めているところだ。

    上記表で社会的インパクト投資とその他投資、寄付活動とを比較してある。

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     欧米では少しずつであるが、日本よりも速く認知度が高まり、今後10年で5千億$規模の市場となると予想されている。

    JPモルガンは今後1兆$規模の投資を呼びこみ、18.3~66.7億$の利益を見込んでいる。

    これから市場規模は大きくなっていく。

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     投資家は欧米が最も多く、北米が42%、ヨーロッパが36%となっている。従来よりも新興国に本部を持つ民間機関のウエイトが高まっている。

     日本には大きなプレイヤーはいないが、ネクストシフトファンドがそこに入っていくべく活動を続けている。

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     投資対象は非常に幅広い。ネクストシフトファンドはマイクロファイナス(農業中心)、ベンチャーキャピタルのヘルスケア・医療専門に特化しているが、それ以外にも教育、エネルギーといった分野にも投資を行う。

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     投資家はリターンだけを気にすると考える人もいる。実際に55%ではマーケットレート(実勢経済)以上の経済的リターンが必要と考えている。しかし一定数、それ以下でも社会的貢献があるのならば、それほどこだわらないとう人もいる。

    社会的インパクト投資の理想実現にはまだまだ時間がかかるという気がしている。

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     投資動機だが、PPI、国連の背金投資原則に代表される投資家としての使命、社会的課題の効率的な解決が行えるという特徴がある。

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     最後に、社会的インパクト投資によりどのような効果が出て、実際社会がどのように変わっていくかだが非常に難しい課題となっている。
     調査のプロセス(仮定)が複雑で、その投資が実際にどのように社会的価値を生み出したかの、相関を示すことが難しい。スコアリングは難しいが、そこは様々に今でも積極的に議論されている。

     ネクストシフトファンドがどのように、投資に対する社会的貢献を説明していくかだが、融資対象の男女、農村の割合、何人の人が仕事を得ることができたか、所得が向上したかを、ファンドの運営を通して測っていきたいと思っている。

     私自身は年の半分以上は現地にいるので、実際に彼らと定期的に会ってどのように変わっていくかを皆様にお伝えするのが仕事だと思っている。
    永野取締役からの説明はここで終わり、質疑応答となりました。

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    2018/11/27 ネクストシフトファンド セミナー参加報告 その5
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