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    橋本之克氏の国内クラウドファンディングの実態分析に反する私の考え 後編


     ビジネスジャーナルジャーナルに掲載された橋本之克氏の国内クラウドファンディングを分析する記事

    クラウドファンディングへの大いなる誤解…9割はお金を儲けたい人のための「金融商品」(2018/4/19 ビジネスジャーナル 橋本之克氏著)

    についての、私からの考察記事です。前編は

    2018/5/17 橋本之克氏の国内クラウドファンディングの実態分析に反する私の考え 前編

    をご参照ください。

    ソーシャルレンディングの発展が寄付型・購入型に負うところはない


    さて、前編で述べた橋本氏による

    「購入型」、「寄付型」の華やか、社会貢献的なイメージがクラウドファンディングのイメージを引き上げ、ソーシャルレンディングの利用も後押しされている。

     の分析には「ハロー(後光)効果」という言葉が用いられています。

     クラウドファンディングにおいて、このような表層と実態の乖離が生まれる背景には、行動経済学が解明した「人間の不合理な判断」がある。人間は何かを判断する際に明確な手がかりがなければ、手近な限られた情報を活用しがちだ。「ハロー効果」は、その一つだ。判断する対象に関して記憶に残る鮮やかな第一印象があった場合に、それがハロー(後光)のように働き、全体的な印象が引っ張られる。
     クラウドファンディングの場合は、購入型や寄付型が醸し出す、華やかでソーシャルで社会貢献的な印象が、全体のイメージをつくっている。その影響は貸付型クラウドファンディングにまでも及ぶことになる。結果的に、お金の貸し借りにまつわるネガティブな印象が払拭され、利用が後押しされる。


     この分析を私は正直不満に感じます。これではソーシャルレンディングが寄付型、購入型にイメージ向上をしてもらいその結果(後光)により、投資をする人が増えたみたいです。それは断じて違います。

     ソーシャルレンディングは投資家に魅力的なリターンを提示し、またその元本の保全を第一に考え、実際に利益を分配してきました。たくさんの投資家が儲かりました。その実績がネットの口コミで広がり、利用者が増えていったと私は分析します。そこに購入型・寄付型の影響はありません。

    断じて購入型、寄付型に恩を着せられる過去はありません。

     加えて言わせてもらえば購入型、寄付型が現状ソーシャルレンディングの募集額の10分の1以下に甘んじている理由は、単にその実態が「ほぼ寄付のようなもの」であり、出資者に魅力的なリターンが提供されることが少ない、故に寄付文化がない日本には根付きにくい、ただそれだけです。

     2018/5/13放映の真相報道バンキシャ!(日テレ系)では仏閣の修理にクラウドファンディングを用いた例が取り上げられていました。建穂神社の仏像の修理費用で不足する数百万円、やはり富岡製糸場の整備に不足する8億円をクラウドファンディングで調達できないか?という検討が行われていました。

    バンキシャ!クラウドファンディング

     仏像の修理費用についてはクラウドファンディングで128万円を集めた成功例が取り上げれれていました。

    01_バンキシャ!クラウドファンディング02_バンキシャ!クラウドファンディング
    03_バンキシャ!クラウドファンディング

     しかし番組ご意見番の石田衣良氏は数百万ならばともかく、クラウドファンディングで富岡製糸場の8億円を調達することは難しいと、現実的な見解を述べられていました。

     世界遺産に認定されあれだけニュースとなった富岡製糸場さえ数億円をクラウドファンディングで調達することは否定的に見られているのです。これだけ豊かな国であり、1億をゆうに超える人口を抱える日本が!これが国内寄付型・購入型クラウドファンディングの現実なのです。

     ソーシャルレンディングの人気案件ならば数億円を10分で調達できる事例があるのとまさに対象的です。

    参考
    2018/4/21 SBIソーシャルレンディングがWBSで紹介されました!内容を詳しく解説します。


     非投資型(購入型、寄付型)クラウドファンディングは大衆に相手にされていないのです。「クラウド(大衆)ファンディング」といってもその資金供給者は大衆ではなく、ごく一部の好事家、篤志家です。それをいうならばソーシャルレンディングの投資家も現状はごく一部ですが、ソーシャルレンディングの発展によりそのようなことはなくなっていくでしょう。

     これらの寄付型・購入型クラウドファンディングが投資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)のイメージを引き上げた、そのおかげでソーシャルレンディングの利用者が増えたといった事実はほとんどない、私はそのように分析します。


    投資型、非投資型クラウドファンディングが混ざりあうことは今後もない


    橋本氏は結論の部分で

    言い換えるとクラウドファンディングは、イメージをつくる購入型や寄付型、実態として規模を広げる貸付型が、組み合わされて拡大しているといえるだろう。ゲームやお菓子など、他のヒット商品とはかなり違う構造をもっているのだ。


     と総括していますが、私はこの考え方を否定します。購入型、寄付型(非投資型)にお金を出す人と貸付型にお金を出す人、両者はごく一部は重複していますが、その他大勢は全く別のカテゴリーに属します。前者は「絆・エモーション」を大事にするような「善い日本人」、それに対して後者は純然たる「投資家」であり理性を重んじます。
     人同士が混ざりあうはずもありません。また互いのイメージに影響を及ぼし合っている事実もありません。組み合わされてクラウドファンディング市場全体を作り上げているなど、作り上げていくなど幻想だと思います。

    橋本氏は

    今後、貸付型はトクを求める人々によって自然に拡大するであろう。それも良いが、できれば寄付型や購入型がさらに広まることが望ましい。なぜならこれらは関わる人にメリットをもたらすことにとどまらず、当事者を取り巻くさまざまな人に対して、損得を超えた価値をもたらすサービスだからである。


     との展望を最後に述べられています。それが現実になればさぞ良いだろうと、私でさえ思わずにはいられません。

     しかし繰り返しになりますが、お金の話をおおっぴらにしたがらず清貧を尊ぶふりをする割には、実のところ実利を好み寄付意識が薄く、損を日本人は嫌います。ですからお金を出す人に、それに見合う十分なリターンを提供できていない現状では、購入型・寄付型は盛り上がらないと思います。「損得を超えた価値をもたらす」は起きにくいと思います。

     しかしそれで良いと私は考えています。「損得」を第一に考えたソーシャルレンディング実際に大きく成長し、企業の新たな資金供給源となりつつあります。新たな価値を作り出しつつあります。日本の成長に寄与しようとしています。

    日本人らしくて良いではありませんか、と私は思います。

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    日本人は世界で一番寄付をしない

    記事を読ませてもらい、藤野英人さんの「投資家がお金よりも大切にしていること」を思い出しました。日本人は「清貧」の思想こそが美化されお金儲け=悪という考えが強いですね。100年に一度の大震災がおきて、あんなに日赤が義援金を呼びかけても3800億円程度しか集まらない。良いか悪いかは別として自分たちは他人のためにお金を使いたがらない国民性なのだという自覚を持つべきですね

    2018-05-25 23:29 │ from tkURL

    寄付型・購入型CFは日本の国情に合わせるべきですね

    tkさん、後編の方にもコメントをいただき、まことにありがとうございます。

    藤野英人さんの「投資家がお金よりも大切にしていること」は読んだことがありません。ただ偶然にも先日何かの機会で図書館に貸出予約をしていました(現在待機中です)。そのうち読む機会に恵まれると思います。

    本当はお金が好きなくせに清貧を尊ぶふりをする日本人の思考には、ときどき疲れます。彼らの金持ち、もしくは、幸運で大金を稼ぐ機会い恵まれた人を非難する姿勢は時に、「単なる妬みだろ!」という言いがかりとレベルのものがあるからです。

    3800億円の義援金が多いのか少ないのかは、私にはわかりかねます。ただ災害時の義援金は私がするほぼ唯一の寄付、つまりする価値のある寄付と考えているので、それが少ないとしたら残念です。

    良いか悪いかは別として自分たちは他人のためにお金を使いたがらない国民性なのだという自覚を持つべきですね

    のご意見には完全に同意です。購入型、寄付型クラウドファンディングの運営者は現在外国の、寄付文化が根付いた国のクラウドファンディングをそのまま導入しようとしており、実際うまく言っていないように見えます。tkさんがおっしゃる「自覚」を持っていないのだと思います。

    是非、日本国状にあったクラウドファンディングを編み出して、新しい価値観を創出して欲しいと思っています。

    2018-05-26 07:59 │ from ファイアフェレットURL Edit

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