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みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その4 「Affirm」 サブプライムでも月賦が使える秘密


みんなのクレジットが導入しようとしているAI融資を占う連載4回目です。

 前回は人工知能による審査を用いたオンライン融資サービスとして、代表的な例であるkabbage(カベージ)を紹介しました。今回はアメリカのAffrm(アファーム、エイファーム)がいかに人工知能を用いて審査をおこなっているかについて説明いたします。FinTech革命(日経BPムック)15~16Pの記述を主に参考にしています。それ以外の参考文献については、その都度触れたいと思います。



前回記事
2016/10/3 みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その3 kabbage-AIが用いるデーターソースは24!

 kabbageが中小企業に特化しているのに対して、Affirmは消費者(個人向け)に対して融資サービスを提供しています。 融資といってもAffirmは直接お金を顧客には渡しません。顧客がECサイトで商品を購入するさいに、建て替える形で融資を行います。


Affirm2016102901.png

 これはECサイトにおける支払い画面のイメージです。デビットカード、クレジットカード、PyaPal、Google Walletと並んで「Affirm Monthly Payment」という項目があることがわかります。

 欲しいものがあるけれど一括で購入するお金がない、そこで消費者はECサイトにおける代金支払の際にこの「Affirm月賦払い」を選択します。するとAffirmがECサイトに代金を支払います。消費者は商品をまず受け取り、それから分割払いでAffirmに「商品代金(元本)+金利」を返していく形になります。ただしこの支払方法を使うには審査を受ける必要があり、その審査は人間ではなくAIが行っているのです。

 購入者はなぜクレジットカードやPayPalを使わないのか?実はAffirmはクレジットカードを持てない信用力の低い若者向けのサービスです。Affirmにおける融資審査において米国の消費者向け融資の際に通常用いられるFICOスコア(いわゆるクレジットスコア)は用いられません。

 FICOスコアを用いる審査方法では信用力の低い若者が融資を受けられないこと、それに疑問を抱いたAffirmは人工知能を用いた新たな審査方法を採用しました。前述の通りAIで若者の信用力を測り、融資を行うサービスの提供をおこなっているのです。

 どのようにAIは審査をおこなっているのか?融資を申し込む人はその際に名前、メールアドレス、携帯電話番号、生年月日、社会保障番号(ソーシャルセキュリティーナンバー)の下4桁を提供します。Affirmの人工知能はその情報を元にFacebookなどのSNS、ECサイトにおける行動履歴を審査します。具体的な審査基準は非公開とのことですが、借り手SNSでどのような人と交流があるか、ECサイトにおける行動履歴が審査対象になっているのではないかと推測されています。 

 なおFICOスコアを用いた従来融資機関がサブプライム層(いわゆる信用の低い人々)に融資をする際、その成約率は17%です。つまり83%が融資を受けられないことになります。

 それに対してAffirmでは53%が融資をうけられます。差し引き36%も多くの人に融資機会が与えられるということになります。

 なお「FinTechが変える!」(小林啓倫氏著)のP95~96にはこのローンは「スプリット・ペイ」と名付けられたこと。上記情報だけではなく、購入しようとしている物の情報も収集して、審査に用いていることが記載されています。それらのビッグデーターは独自のアルゴリズムで分析され融資に用いられます。通常の審査方法ではローンを組めない人が減ればECサイトも顧客が増えて売上アップが望めるとのことです。



 クレジットカードを持てない人向けの融資と聞いた時、私が感じたのは「ものすごく金利が高いのでは?」ということです。しかし既存のローン会社がサブプライム層に貸し付ける際の金利が平均年19%なのに対してAffirmのそれは年13%とのことです。人工知能により顧客の信用を適切に判断するため、貸し倒れが減り、その分を金利に還元できるためとのことです。

 Affim月賦払いが使えるのはECサイトだけではありません。「FinTechとは何か」(隈本正寛氏著)のP20~21によると、この信用力が低い若者とはFinTechサービスのメインターゲットであるミレニアル世代(いわゆるデジタルネイティブ)です。従来の審査方法ではクレジットカードを持てないが、ECサイトの利用やデジタル機器の扱いには手慣れた世代ですAffirmはClover(モバイルPOS[販売時点情報管理]サービス)との提携で、タブレット端末によりECサイトだけではなく、通常の店頭販売でもAffirm月賦払いを可能とするサービスを提供しています。

Affirm2016102902.png



 またECサイト上で使用できるプリペイドカードも発行して若者へ様々な資金供給手段を与えているとのことです。アメリカでは信用が低い人は普通の銀行に口座を開けないそうなので、そういう人に対するサービスと推測されます。

 先日、Affrimがモルガン・スタンレーから1億ドル(100億円)の融資枠を取り付けたことがニュースになりました。企業価値は8億ドルとのことで、ユニコーン(企業価値10億ドル以上のベンチャー企業)には及びませんが、注目株であるようです

モルガン・スタンレー、フィンテック新興企業に1億ドル融資(THE WALL STREET JOURNAL)

 Affirmにおいては、融資資金は物品の購入代金に紐がついていることになります。みんなのクレジットが行おうとしているのは、個人へ直接お金を渡す形での従来型融資ですから、その意味では異なります。しかし貧しい人へAIを用いて融資機会を広げるというAffirmの手法は大いに参考になるかと思います。

 みんなのクレジットは、会社を潰してしまったなどの理由でブラックリストに載ってしまい、国内銀行、ノンバンクから融資を受けられない顧客への融資も検討していることを明言しています。またその際には片親世帯、外国人留学生への助けになるような社会貢献性の高い事案を目指しています。

2016/7/25 みんなのクレジットインタビューその1 ~起業の経緯、差別化について~

 お金の使い道は子供の育成・学費を主にするなど、ある程度の紐をつけ目的意識の高い層に融資する。またAI審査により従来お金が行き渡らない層にお金を提供することにより、従来の融資よりも高い社会貢献性と貸し倒れ率の低さを期待ができるのではないかと考えています。

次回記事
2016/10/31 みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その5 「Ondeck」上場はしたものの・・・

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