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    みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その3「 kabbage」AIが用いるデーターソースは24!

    人工知能に関する記事の3回目です。

     みんなのクレジットは2016年9月に人工知能を国内ソーシャルレンディングに導入することを計画しています。

    参考
    2016/7/25みんなのクレジットインタビューその1 ~起業の経緯、差別化について~

     前回述べたとおり海外ソーシャルレンディングにおいて人工知能がどのように使われているかを述べて考察していくことによって、みんなのクレジットのAI融資サービス内容を占いたいと思っています。

    前回記事
    みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その2 国内ソーシャルレンディングはFinTechだ!

     前回まではAI融資を取り扱うにあたって、なぜそのように思い立ったのかを記しました。今回から実際に海外オルタナティブレンディングが融資をどのように取り扱っているかを書いて行きたいと思っています。


    わかりやすく、これぞFinTechという形で人工知能を融資に持ちている海外融資サービスはkabbage(カベージ)です。

    FinTech革命(2015/12/24日経BPムック)にてそれはわかりやすく説明されています。


    ※私が参考にしたのは改訂版ではありませんが、同内容が載っています。今からお買い求めになるのでしたら改訂版の方をご購入ください。

    kabbageは主に中小企業を融資先としていますが、その融資審査に人工知能を用います。

     人工知能を用いると一言でいってもそれはあらゆる意味でハイテク・・・、いやFinTechです!既存情報、つまりその会社の売上、財務諸表、担保価値、経営ビジョンなどの審査を人間の代わりに人工知能が行い、審査時間を短縮する「というものではありません」。

    以下のようになります。

    1.kabbageは自社システムと他のネットサービスを連結する
    2.企業がkabbageにオンラインで融資を申請する
    3.顧客の信用情報をそれらのネットサービスから取得
    4.それらの信用情報を用いて審査して、融資を行う
    5.返済期間は6~12ヶ月が中心、金利は12~数十%、平均金利は30%

    201601002kab02.jpg

     具体的にどのような融資サービスと連携しているの?といいますと、これは14Pに掲載されている図を用いるとこのようになります。

     Paypal、Square、Amazon、ebayなど日本でもお馴染みのネット決済・ECサイト運営企業が並んでいます。会計クラウドのサービスからは融資先企業の財務状況が取得できます。決済サービス、ECサイトからはその企業の売上動向がつかめます。

     これらの情報を元に人工知能は審査を行います。審査時間は上の図にあるように、最短で6分間です。

     さて人工知能は上記の審査を人間が決めたルールに従って行うのでしょうか?実はそのルール自体も人工知能がデーター、経験から自動的に機械学習により創りだしていくことも大きな特徴です。kabbageの人工知能は金融業界のベテランでさえも気づかなかった数字と数字の関連性を上記データーから見つけ出し、新たな審査基準としているのです。

     ディープラーニング(深層学習)という表記こそされていませんが、似たようなものと思われます。

     なおkabbageは上記図だけではなく、FacebookやTwitterのソーシャルメディアからも情報を取得して審査に役立ており、そのデーターソースは24にも登ります。この場合ソーシャルメディアから得る情報はその企業の評判です。評価の良い企業は、そうでない企業よりも20%も延滞率が低いそうです。この法則もひょっとしたら上記の機械学習により見つけだしたのかもしれません。

    ※「FinTechとは何か」 隈本正寛氏_松原義明氏著 47~48Pより



     なお上記のSNSの情報は「OAuth(オーオース)」というプロトコルを採用したシステムで集められるとのことです。

    参考
    金融担保はリアルな実績からネット上の価値に、中堅・中小企業の与信を変えた米kabbage(2016/7/21 digital inovation lab)




    201601002kab01.jpg
    ※これはkabbageのサイトに用いられている図ですが、他にもFacebookやTwitterも含まれていることになりますね。

     かつての財務諸表を元にした審査ではその財務諸表が作成された時点での売上などの成績が好調でなければ融資を受けることはできませんでした。しかし上記の審査方法ならば、売上が急向上して企業がさらなる事業拡大の資金を必要とする場合にも対応できます。これは融資機会の拡大となり、かつては融資を受けられなかった企業への資金提供となります。
     なお、過去の財務状況が好調でも現時点の事業トレンドが下降気味の場合は、それを加味した与信判断を行い、リスク相応の融資が実行されます。

    ※「フィンテック 金融維新へ」 アクセンチュア株式会社著 46Pより



    わかりやすい人工知能の融資への活用例kabbageの紹介を終わります。

    なおkabbageにはリクルートが出資を行っています。

    リクルート、中小企業・個人向けに無担保オンライン融資サービスを提供するKabbage, Inc. への出資を実施(2016/10/15 リクルートホールディングプレスリリース)

    人工知能を用いた融資サービスはまだあります。次回はAffirmをご紹介したいと思います。

    次回記事
    2016/10/29 みんなのクレジット、AI融資サービス考察-その4 「Affirm」 サブプライムでも月賦が使える秘密

     キャッシュバック・AI融資、新戦略ソーシャルレンディングのみんなのクレジットは急成長中
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