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    ソーシャルレンディング赤裸々日記
    ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の投資履歴から業界の動向、考察まで幅広く手がけています。ぜひご意見、情報がありましたらお寄せください。
    勉強会参加報告その9 クラウドレジット~世界のソーシャルレンディング生態系における位置取りを~
     
     4サービス(クラウドバンクオーナーズブック、ラッキーバンク、クラウドクレジット)合同、メディア向けソーシャルレンディング勉強会参加方向その9です(その8はこちら)

     今回は前回に引き続き、クラウドクレジットの発表を紹介します。今回が勉強会参加報告、最終回となります。

    6.日本のソーシャルレンディグも急速に拡大
     日本の規模はイギリスがアメリカに比べて小さいといわれるが、日本は3年半おくれで英国(のZopa)と酷似した市場規模の推移をしている。

     2005年にサービスを開始したZopaが2013年にようやく風向きが変わり、2014年に機関投資家の資金流入もあり急成長したことから、日本でも2016年か2017年に大爆発となると予想している。

    20160210_195223.jpeg
    上記の説明の際に用いられた図です。

     参入業者も2011年まではmaneoAQUSHSBIソーシャルレンディングの3社しかなかったのが、2013~14年には4社が参入、2015年は5社、2016年は10~20社誕生と言われている。アフィリエイターも増えていて市場規拡大が予想される。

    ファイアフェレット注
     日本のソーシャルレンディングは2014年の調達額が130億円、2015年が298億円、2016年は1~7月で約277億円を調達しており順調に急拡大中です(2015~2016年は私が計算)。

    7.クラウドクレジットの戦略(世界的位置取り)
     レンディングクラブやZopaが基本的に国内で展開している。2014年からファンディングサークルやアフルーエントのようにもっと広範な地域に展開する業者も出てきた。

    2016y07m03d_184142935.jpg

     さらに世界中に節操無く展開していくプラットフォームはクラウドクレジットとドイツのレンディコがある。こうしたソーシャルレンディングにおける世界的なエコシステムにおいては、様々なプレイヤーが様々な役割を担っている。

     個人投資家、機関投資家、両者から資金を募るマーケットプレイスレンダー、オリジネーター(この場合はボロワーに直接貸し出す業者)が上図のようにつながっている。Orchard(オーチャード)は機関投資家向けにオリジネーターを紹介して資金を募る。
     オリジネーターはオーチャードから資金を調達してボロワーに貸し出す。クラウドクレジットは個人投資家から資金を募っているが、機関投資家も増やし投資家層も変えていく。世界の生態系の中で位置取りをしていくとのことです。

    8.クラウドクレジットの案件・投資家層
     日本と海外の調整でファンドの量産体制を整えるのに時間がかかったが、2016年2月から新しいファンドを月2、3投入する体制が整えられた。投資家の属性は30~40代の会社勤めで年収は300~1000万円が中心。一人あたりの投資額は90万円とのことです。
     
    9.世界的不均衡の解消を
     資金不足国、資金余剰国、そしてその他大多数の生活改善ための資金需要もそれに応える供給も無い途上国が同じ世界にあるという世界的不均衡が従来から世界には存在する。ソーシャルレンディングというビジネスが世界で拡大しているのは、この成長の余地のある国、つまり潜在需要があるがその資金が無い途上国に対して、先進国の資金余剰国から資金を調達してこの不均衡を解消する動きがあるからである。

    20160210_195350.jpeg
    20160210_195606.jpeg

     これまでクラウドクレジットは南米とヨーロッパに進出しているが、2016年はアフリカとアジアで展開して、世界中に広げていきたいとのことです。

    ファイフェレット注
    この話があったのは2016年2月です。すでにアフリカ案件は提出されています。

    10.これからのクラウドクレジットの展開について

     現在バルト3国を見ているが国ごとにストーリーがある。これらの国は北欧に近く社会的には平和である。しかし旧共産圏であり、伝統的な金融機関である銀行の働きがむちゃくちゃなところがある。そこで若い優秀な人がネットで貸金を始めれば面白いのではないかと考えている。

     ユーロ圏だと税金が取られないなどのメリットがあるのでそれを利用した面白い案件を提出したいとのことです。

    上記、「ヨーロッパでは税金が取られない」ということについては、下記記事で詳しく述べています。

    2016/7/16 クラウドクレジット投資により得られる、タックスヘイブンの恩恵

    私からの感想

     クラウドクレジットのビジネスモデル、投資スキームは同時に発表を行ったクラウドバンクオーナーズブック、ラッキーバンクとは異なり、その投資先は海外です。また企業よりも消費者への融資に絡んだ案件を提出するところにその特色があります。
     リスクの高い層への融資に絡んだ案件も多く、そのリターンは高く設定されています。しかし杉山社長から語られる戦略や世界の情勢を聞くと、実によく社員一同で世界を駆けまわり、研究してそのリスクを極力抑える工夫もされていることに、これまた感心させられます。

     世界ではオルタナティブレンダーともよばれる、FinTechの騎手たるネット融資ですが、その革新性は日本では感じにくいかもしれません。日本のソーシャルレンディングは現状、従来のノンバンク融資の延長にすぎないところがあるからです。
     そんな中でクラウドクレジットが進めようとしている投資の形は、その革新性において日本どころか、世界のオルタナティブレンダーにも引けをとらないと私は感じています。

     世界的な規模での資金の不均衡を解消しようという、世界金融の革新に日本のソーシャルレンディングサービスで最も近いところにあるクラウドクレジット。これからの動きに注目です。

     以上中4サービス(クラウドバンクオーナーズブック、ラッキーバンク、クラウドクレジット)合同、メディア向けソーシャルレンディング勉強会の参加報告を終わります。

     参加はしましたがこのブログで発表しきれていない勉強会やセミナーがいくつもあります。ブログの執筆に役立てて行きます。また機会があれば単独の記事として発表したいと思います。ご期待いただければ幸いです

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