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    ソーシャルレンディング赤裸々日記
    ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の投資履歴から業界の動向、考察まで幅広く手がけています。ぜひご意見、情報がありましたらお寄せください。
    勉強会参加報告その8 クラウドレジット~世界のソーシャルレンディング拡大トレンドに合致したサービス提供~

     しばらくお休みしてしまいましたが、2016/2/10に開催された、4サービス(クラウドバンクオーナーズブック、ラッキーバンク、クラウドクレジット)合同、メディア向けソーシャルレンディング勉強会参加方向その8です(その7はこちら)。今回からは最後に発表をおこなったクラウドクレジットを取り上げます。

    20160210_194956 - コピー
    発表中の杉山智行社長

    1.クラウドクレジットの概要

     2013年1月に設立、第二種金融商品取引業の登録に1年半かけて2014年6月に開業。株主としては伊藤忠商事、マネックスベンチャーズ、企業ファイナンスで著名な磯崎哲也氏が運営するフェムトグロースアップから出資を受けているとのことです。

    2016y02m25d_234259526.jpg
    クラウドクレジットに出資している企業


    2.ソーシャルレンディングの世界における成長

    20160210_194631.jpeg


     バズっているFinTechにおいて、国内ソーシャルレンディングは少数派(マイナー分野)であるかのようである。しかし世界ではオンライン決済、ビットコインの次にレンディング(ソーシャルレンディング(P2P金融)、オンライン融資)が注目されている(上記図のピンク色の円に囲まれている企業を参照)。実際に欧米においてFinTech企業の資金調達においては、融資が大多数を占めている。

    ファイアフェレット注
    欧米におけるFinTechの資金調達においてレンディングが多数を占めていることについては下記記事をご参照ください。

    2016/02/27個人投資家がソーシャルレンディングに投資できなくなる日が来るかもしれない

     なぜソーシャルレンディングが日本においては、大きく取り上げられないか。それは「ただの貸金ファンド」という指摘があるからである。それはその通りだが2000年代からあった貸金ファンドがなぜ最近注目を浴びているのか。

     それは、リーマン・ショックを契機(痛い教訓)として、銀行は高いリスクの貸付をしてはいけないという風潮となり、銀行貸出は縮小傾向にある。しかし社会の資金ニーズは縮小しているわけではないので、その分をソーシャルレンディングが担うようになっているから、世界で古典的な金融機関である銀行に台頭しつつあるからとのことです。


    3.世界的低金利でもソーシャルレンディング拡大の背景

     日本、アジア各国、中東ではマイナス金利(低金利)の状況で何に投資するのか、意外に投資先は無い。そんな中で銀行が勝手に小さくなり、クレジット(信用)が悪いわけでもないのにお金を調達できない人も増えている。
     だからそういうところへ投資していくのがトレンドであるとのことです。


    4.世界には伝統的な金融機関からお金を借りられない人がたくさんいる

    20160210_194800.jpeg

     上図のようにアメリカという先進国でさえ、移民が多く4人に1人は銀行からお金を借りられない。そこでネット金融がそういう人々に資金を調達している。

     中国やインドは急成長の中の格差拡大で資金提供者(お金が余っている人)と、生活向上のために資金を必要としている人が同時に存在しており、ネット金融と相性の良い国である。

     イギリスやオーストラリアはもとより銀行預金が少ない国なのでリーマン・ショック後ますますリスクが高い貸付ができなくなっている、ソーシャルレンディングがそこに入り込んでいく形になっているとのことです。


    5.ソーシャルレンディングは急速に拡大中

    20160210_195029.jpeg

     ソーシャルレンディングの世界市場は2014年から急速に拡大している。背景にはこれまでは個人の資金が中心だった状態から、機関投資家の資金が流れこむようになってきたからで、アメリカでは全体の8割がヘッジファンドと年金基金である。中国の市場規模は2015年にアメリカを抜き1位になった。9000億円もの詐欺の問題もあったが、しばらくは中国が世界で1番となるだろう、しかしその他の国の規模も大きくなってきている。

     KKR(世界有数の投資会社)から800億円を調達して全額を消費者ローンとして運用する英国のソーシャルレンディング業者は、このビジネスは(レイクのような)従来の貸金ではなく、バランスシートレンダーという新しいトレンドであると述べたとのことです。

    ファイアフェレット注
     2016/6/1放送のクローズアップ現代によると中国における累積取引高は30兆円とのことです。ただしソーシャルレンディングではなく、ネット金融としての紹介です。30兆円のうち9000億円というと、占める割合はそれほど多くないかもしれませんが、この額は1社が生み出した被害額であり、同番組では中国の4割の業者が何らかの問題を抱えているとも述べられていたので、さてさてほかも含めればどうなることやらです。

    バランスシートレンダーとは何かについては、下記記事をご参照ください。

    2016/07/19 どっち?[バランスシートorマーケットプレイス]レンダー その1 海外ソーシャルレンディングで顕在化する問題

    2016/07/21 どっち?[バランスシートorマーケットプレイス]レンダー その2 世界・国内の趨勢はいかに


     上記グローバルなソーシャルレンディングの拡大、その背景、お金のトレンドに合致した商品を提供するのがクラウドクレジットの戦略となります。

    今回はここまでにさせてください。

    次回記事
    2016/08/29 勉強会参加報告その9 クラウドレジット~世界のソーシャルレンディング生態系における位置取りを~


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