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    ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年7月期 その1

    2016年7月時点ソーシャルレンディングサービス提供社比較1
    各社比較2016071301


    2016年7月時点ソーシャルレンディングサービス提供社比較2
    ソーシャルレンディング会社比較その220160707


    2016年7月時点ソーシャルレンディングサービス提出案件比較1
    ソーシャルレンディング案件比較その120160705

    2016年7月時点ソーシャルレンディングサービス提出案件比較2
    修正2016082002

     2016年7月期、ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)サービス比較、業界動向を私の知るかぎりですが報告します。今回はその1です。


    株式投資型クラウドファンディング FUNDINNO 会員本登録開始!

    株式投資型クラウドファンディング FUNDINNOが2016/12/5より投資会員本登録を開始しました。

    こちらのリンクより、登録を行えます。登録料は無料です


    A.全国賃貸住宅新聞でガイアファンディングとラッキーバンクが取り上げられました。

     全国賃貸住宅新聞でガイアファンディングラッキーバンクが取り上げられました。下記リンクで読むことができます。

     ソーシャルレンディングサービス利用者の増大、米国不動産を扱うガイアファンディングがサービス開始8ヶ月で募集金額10億円を突破したこと、ラッキーバンクが設立2年で52億円を募集したこと、ソーシャルレンディング投資のメリットなどが取り上げられています。

    ネット上で少額投資、関心高まる・・・ガイアファンディング,ラッキーバンク・インベストメント(2016/07/01全国賃貸住宅新聞)


    B.@DIMEの山崎俊輔氏の連載において投資型クラウドファンディングが取り上げられています

    【フィンテック入門】クラウドファンディングの魅力と投資リスク(2016/07/03 @DIME 連載ファイナンシャル・プランナー山崎俊輔の「フィンテック入門」)

     上記リンク@DIMEの山崎俊輔氏の連載、『ファイナンシャル・プランナー山崎俊輔の「フィンテック入門」』において投資型クラウドファンディングが取り上げられています。連載は4回めでこの回のタイトルは「クラウドファンディングの魅力と投資リスク」です。なおこのタイトルは初掲載時は「クラウドファンディングの上手な利用法」だったのですが、その後現在のタイトルに改題されました。その意図は不明です。
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     全体的にはクラウドファンディングのうち「購入型」が中心に取り扱われています。ベンチャー、ユニークなアイデアなどが、銀行融資、株式・債権発行などの古典的な方法では資金を集めにくい。それを解決するFinTechとしてクラウドファンディングが紹介されています。「投資型」についても言及があるのですが、それに対しては注釈(文句)をいれさせてください。

    山崎氏は「クラウドファンディング」の課題として、購入型において(募集した)資金や期待に見合わない開発が行われた場合、資金が回収できなかった場合などを取り上げます。もちろんこれは資金提供者にとってリスクですが山崎氏は

    資金が回収できないしモノも届かない、というケースもまれに起こります。最近ではクラウドファンディングの運営者側が一定の管理を行なうので、集金詐欺のような深刻な被害は少ないようです。(中略) リスクはありますが、むしろ応援する側にとっては安心できる仕組みと考えてみるといいでしょう。


     と読者に購入型の「上図な利用法」を教授します。

     その一方で投資型についてはどうもネガティブなイメージをお持ちのようです。山崎氏は『投資系の「クラウドファンディング」には要注意』と注意喚起します。しかしその注意には適当な事例が挙げられていません。

    少額投資といっても10万円単位での運用を行うことになり、購入を伴うクラウドファンディングより高額になります。また、しばしば匿名組合の破たんが生じトラブルになっているのも事実です。

     とありますが、現在主流のソーシャルレンディングは最低投資金が3~5万円、それからは1万円単位の投資金額が必要とされるものがほとんどです。10万円以上、10万円単位の最低投資額を必要とするソーシャルレンディングサービスはほとんどありません。

     特に「しばしば匿名組合の破たんが生じトラブルになっているのも事実です。」の部分は詳しい話を聞かせてもらいたいです。
     いったいどの事例を指しているのでしょうか?maneoSBIソーシャルレンディングにおいて個人ローン案件が続々破綻してトラブルになっていたのは2009~2011年頃のはずで過去の話です。今は両サービスとも業者向け案件に切り替え、それらにおいて破綻は起きていません。AQUSHにおいても少額の貸し倒れは起きているようですが、トラブルというまでの大きな破綻は耳にしていません。

     私はAQUSHのいくつかのファンドにおいて60万円近い額の案件の償還が遅滞しており、それが毀損する恐れはあります、しかしまだそれは起きてはいません。でも例えソーシャルレンディングにおいて投資組合の破綻(元本損失)が起きたとしてもそれは詐欺などの問題点がない限り「トラブル」とはいいません。純粋な投資の失敗であるだけです。
     株式投資やFXだって己の不明で損失を被ったとして「トラブル」などと泣き言を述べるのは、ヘタレな私でさえ恥ずかしくてできません。山崎氏はいったいどの事例を指して、「しばしば破たんが生じトラブルとなっている」と書いたのでしょうか?

    ※2016/9/24 上記私の反論は「ソーシャルレンディング(融資型クラウドファンディング)」だけの情報で行っています。山崎氏は「投資型クラウドファンディング」と書いてあるので、セキュリテなどの「ファンド型クラウドファンディング」のことを指しているのかと思って再考を行ってみました。
     セキュリテにおいては、事業収益が予定額に達せずに元本毀損は起きているいような案件はあるようです。しかしそれは「トラブル」と言わないのは上記のとおりです。


     さて、山崎氏が購入型クラウドファンディングにおいて、「最近ではクラウドファンディングの運営者側が一定の管理を行なうので、集金詐欺のような深刻な被害は少ないようです」と書いてありますが、私のようなボンクラでもちょっと「クラウドファンディング 詐欺」で検索すれば、最近の以下のニュースを見つけてくることができました。

    Kickstarterの失敗プロジェクトに初の払い戻し命令(2015/9/16 GIZMODO)

    2015年に儚く散ったクラウドファンディングプロジェクト9選(2015/12/28 GIZMODO)

    約1億円が水の泡、世界最薄E Ink電子ペーパー腕時計のクラウドファンディングが破綻(やじうまWATCH2016/5/9)

     硬い情報サイトの比較的最近のソースを厳選しました。ブログ、まとめサイトの記事も含めた情報も照らし合わせれば、購入型クラウドファンディングにおいては資金回収・詐欺などの問題は過去の話とはいえず、「最近は(中略)深刻な被害は少ないようです」とはいえないはずです。それでいながら投資型においては「しばしば匿名組合の破たんが生じトラブルになっているのも事実です。」と書くならば、その客観的事実を具体的に示してもらえないとアンフェアです。


    C:日経新聞でクラウドファンディングが取り上げられました。その大半を融資型(貸付型)が集めたはずの金額が、あたかも購入型の功績であるかのような仰天の文章となっています。

    VB、ネット資金調達膨らむ クラウドファンディング活用(2016/07/04 日本経済新聞)

    クラウドファンディング、商品見返り「購入型」人気(2016/07/04 日本経済新聞)

     上記日経新聞の2つの記事はともにクラウドファンディングを扱っていますが、いずれも「購入型」が中心の取り上げ方をされています。それは結構なのですが、問題は2015年度クラウドファンディング全体の募集額283億円があたかも、購入型が中心に集められたような文章構成となっているのは読者にクラウドファンディングの正しいイメージを伝えるのに不適当です。

    上の記事においては、

    インターネットで不特定多数から小口資金を調達するクラウドファンディングを活用するベンチャー企業(VB)が増えてきた。新製品開発や販売拡大の資金に充てることに加えて、消費者の評価を探る市場調査にも利用されている。2015年度の総額は約283億円と国内VB投資の2割に相当する規模にまで膨れ上がった

    下の記事では

    調査会社の矢野経済研究所(東京・中野)によると、15年度の国内クラウドファンディング市場(新規プロジェクト支援額ベース)は約283億円と、12年度の4倍になったもようだ。15年に未上場VBが調達した資金総額(1532億円、JVR調査)の約2割に相当する。専業の運営会社も約40社まで増え、ソニーやパルコなど大手企業も参入した

    と書かれています。募集額が283億円に急増した具体例を挙げて、クラウドファンディングの勢いがあることを宣伝してくれています。

    ※2016/9/11追記
    この286億円というのは記事には記していないがこの時点では「見込み」、実績は363億円と遥かに大きかった。


     しかし記事を実際に読んでいただければわかりますが、ほとんど購入型のことしか書かれていません。ですから上記の283億円が購入型の功績のようにクラウドファンディングをよく知らない人には読めるでしょう。それがよくわかる文章を引用します。

    クラウドファンディング市場が膨らんできた要因の一つは提供者に見返りがある「購入型」が定着してきたからだ。(上の記事より)


    米国発祥のクラウドファンディングが日本で広がり始めたのは2011年の東日本大震災以降だ。当初は寄付型が多かったが、近年注目を集めるのは見返りを期待できる購入型だ。「魅力的な商品を得られ、社会貢献にもつながる購入型は市場拡大が見込める」とJVRはみている。株式を取得できる株式型や融資型も伸びている。(下の記事より)



     下の記事は「融資型(貸付型・ソーシャルレンディング)」におまけのように触れてくれるだけまだましですが、上の記事では完全無視です。しかし両記事が283億円のソースとしている矢野経済研究所のレポートの詳細を知っていて、かつ読者に対しての誠実さをもっているのならば、とてもじゃないですがこのような文構成にはできないはずです。

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     これらはレポートのプレスリリースで用いられている図です。上の棒グラフでクラウドファンディング支援額(募集額)が日経新聞の記事記載にある通り急激に伸びているのが確認できると思います。しかし下の円グラフで示される通りそれは購入型ではなく、融資型(貸付型・ソーシャルレンディング)におけるものがほとんどです。円グラフで示されているのは2014年度ですが、2015年度も大差はありません。

     価格ドットコムさんが上記のレポートを元にもっと見やすい図を提示してくれているので文章も併せてそのまま引用しちゃいます。

    2016y07m05d_225440287.jpg

     このとおり、「クラウドファンディング」が大幅に伸びているのは事実ですが、それは購入型の功績であるという趣旨の記事を書くのは不適切です。繰り返しますが、上記記事を読んだクラウドファンディングをよく知らない人は全員、購入型クラウドファンディングがメインプレイヤーであり、283億円もの資金を集めたと誤解するでしょう。もちろん購入型も頑張っているようですが、ソーシャルレンディングには遠く及びません。客観的事実を示します。

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     これはVisualizing.info(クラウドファンディングの情報サイト)に掲載された購入型クラウドファンディング月あたり支援額(募集額)のグラフです(ソースはこちらのリンクで)。この集計はグラフに断絶があることからわかるように2015年9月に打ち切られたのですが、その後「不定期更新」として復活したようです。月あたり募集額は2015年に入り停滞していたようですが、2016年に入り伸びているようです。しかしその額も最も大きい2016年6月でさえ4億円強です。なおソーシャルレンディングは同月に約48億円を募集しました(私が集計しました、詳細は後の記事で発表します)。12倍の差です!2016年(度)も資金を集めるのは融資型が中心であり、上記の文構成は適当ではないでしょう。

     客観的事実であるとはいえ、小姑のようにネチネチ問題点を指摘するのが嫌になってきたのでここらでやめます。余計な恨みを買いたくないですし。でも最後に言わせてもらいます、山崎俊輔氏も日経新聞の記者さんも(多分)文系で立派な経歴と、経済において卓越した知識をお持ちのはずです。工業大学出身・理系で、経済に暗い私のようなボンクラに突っ込まれるような記事を書くのはやめましょう!物書きとして誇れる文章を書きましょう!

    次回記事
    2016/07/08 ソーシャルレンディング各社、各サービス比較2016年7月期 その2

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