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    ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の動向観察を行い、ブログにすることを趣味としています。コメントを頂けたり、にほんブログ村や人気ブログランキングのバーナーをポチッとしていただけると幸せです。写真は昔飼っていた白イタチ(フェレット)のものです。

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    ソーシャルレンディング赤裸々日記
    ソーシャルレンディング(投資型クラウドファンディング)の投資履歴から業界の動向、考察まで幅広く手がけています。ぜひご意見、情報がありましたらお寄せください。
    READYFOR?がカンブリア宮殿に登場!その2 ~投資型への出資者として考えた~

     経済番組、カンブリア宮殿における「READYFOR?」を取り上げた回についての記事、2回目です。前回は番組の内容をご紹介しました。

     米良はるか氏には過去「クラウドファンディングの分類を寄付型、購入型、投資型と名付けたがこれらは違うものである」、「投資型は一般の(金融がわかっていない)人間が購入するものとしては難しい」などと投資型にネガティブな発言した過去がありますので、そのような発言が飛び出さないか耳をそばだてて聞いていましたが、それに該当する発言はありませんでした。

     そもそもクラウドファンディングを紹介する切り口の記事ではありませんでした。支援活動紹介が大部分を占めているので、クラウドファンディングを知らずに番組を見た人にはクラウドファンディングというのは、ネットの募金・寄付活動的なものなのだなという印象を強く受けると思います。支援した金額に応じて対価がもらえるとう、クラウドファンディングが持つ魅力は極力薄められているように感じました。

     さて、番組内ではこれからクラウドファンディングが飛躍的に伸びていくという展望が何度も語られましたが、これはどうなるでしょう。

     visualizing.infoが集計している主要4社の募集額集計(READYFOR?、Makuake、CAMPFIRE、motion gallery)の伸びを見ると、2015年に入り停滞していることが解ります。
    2016y01m20d_154318294.png

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     「主要13社の集計」(2016年9月にサービス終了)も同様です。両者ともなぜ集計を止めてしまったのでしょうか。不人気だったのでしょか、先がないと判断されたのでしょうか。

     このvisualizing.infoのサービスが終了してしまった今、非投資型の最近の規模、募集額については一般人には参考にできる客観情報がないので、なんとも言えなくなってしまいましたね(ボンクラな私が知らないだけかしれません、ご存知な方がいらっしゃたら教えてください)。

    2016y04m22d_142235457.png
     なお番組内でREADYFOR?の募集額は2016年1月6日時点で19億円と述べていたことは前述の通りですが、visualizing.infoの集計では2015年12月の時点で16億円弱であり、この大きな差がどうして生じたかは不明です。2016/1/1から1/6の6日間で3億円集めたか、どちらか(最悪両方)の集計が間違えているかです。

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     勿論募集額だけがクラウドファンディングの隆盛を決定づけるただひとつの要素だけではないでしょうが、最も重視するべきで一般的にも理解されやすい指標であることは明らかです。この放送がきっかけになるか、あるいは募集額の飛躍的な増大の前触れとなるかに注目です(棒読み)。

    2016y04m22d_142623194.png
     なおREADYFOR?のサイトでは「READYFORは日本で最初の、そして最大のクラウドランディングサービスです」と謳っていますが、実際にお金をこれまでいくらぐらい集めたのかは記載していません。

     私の知る限り投資型クラウドファンディングはどこの会社もユーザーにその情報を開示しています。そのおかげでボンクラな私でも集計が行えます

     その一方で非投資型では開示しているところは少いようです。唯一非投資型で確認できたのがFAVVOの333,168,034円(2016/4/22時点)だけです。MAKUAKEもCAMPFIREもMotionGalleryもCOUNTDOWNもkibidangoもGREENFUNDINGもSHOOTINGSTARもJAPANGIVINGも開示していませんね。

     上記visualizing.infoはどのように集計をおこなっていたのでしょうか。各非投資型クラウドファンディングは総額は発表していませんが、各プロジェクトごとの募集額は発表していますから、それを地道に合計されていたのでしょうか?気が遠くなる作業です。そんな地道な作業を行っているのに、思うように伸びず、挙句の果てに集計が3億円も少ない!なんて言われたら温厚な私だって切れて集計をやめてしまうかもしれませんね。

     当ブログを訪れている方には言うまでもありませんが、「日本で最初、そして最大のクラウドファンディングサービス」はmaneoです。ソーシャルレンディングをクラウドファンディングに含めない人もいるのですが、そういう人ならともかく「投資型クラウドファンディング」とういう日本語の提唱者は他ならないREADRYFOR?代表者の米良はるか氏なのでこれはおかしいと思います。

     さてnikkei Bizアカデミーのこの記事によるとによるとサービス開始2年目には黒字になったとのことです。2年目というと上記棒グラフで月2~3千万円を集めていた頃ですね。その頃から黒字だったのですか……。2015年後期には月約6千万円を集めているようですね。なお従業員は放送では創業5年従業員42人とのテロップが表示されていました。
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    READYFOR?の収益は募集額の17%の手数料です。
    20160129_230625.jpeg

    単純な計算をしてみましょう。
    月6000万円×17%=月1020万円

    1020万円÷42人=24.3万円/人・・・

     従業員1人あたり月24.3万円の売上ですね。経営知識の無い製造業従業員の感覚だと黒字と言い張るのは厳しいのでは?と思ってしまいますが、まあ他に収入があるのかもしれません。深く追求するのはやめておきましょう。

     閑話休題。番組では寄付的な購入型しか述べられていないことも疑問を感じました。実際には「購入型」の「こ」も述べられず、購入型クラウドファンディングが「投資・寄付型」を差し置いて、「クラウドファンディング=ほとんど寄付型クラウドファンディング」という語り口です。

     繰り返しになりますが「ほとんど寄付型クラウドファンディングのプロジェクト」に重点がおかれているので、購入型の大きな魅力であるはずの「新規開発プロダクトの支援、その購入」が感じられないようになっています。ひょとしたらMAKUAKEなどのそうした新規プロジェクト支援に強みを持つサービスを番組でとりあげる際にはそうするのかもしれませんが。

     尺の問題でそうした区分を説明する時間が無かったかもしれませんが、前述のとおり米良氏が「クラウドファンディングは2008~2009年ごろから米国で始まった」と発言している通り「寄付型・投資型」を無視しているのは明らかです(無視していないのならクラウドファンディングの始まりは2001年英国でとかいう言い方になったはずです)。

     READYFOR?が所属している日本クラウドファンディング協会(米良はるか氏は理事の1人)には寄付型、投資型も加入しているので配慮しても良かったのではないかと思います。「クラウドファンディングの分類を寄付型、購入型、投資型と名付けたがこれらは違うものである」という考え方を飛び越して「クラウドファンディングは購入型だけしかない」という考え方になってしまわれたのでしょうか?
     
     著名なネットニュース編集者である中川淳一郎氏によると、テレビの影響力はネットに比べ物にならないほど強いそうですので、繰り返しになりますがこの放送が上記の集計にどう影響するかが注目です(棒読み)。番組中では本当に何度も「クラウドファンディングが躍進していく」とうい趣旨の発言がありましたが、たとえ「購入型」が伸びないとしても「投資型」はそうなるでしょうから外れることはないでしょう。

     私が利害関係が(恐らく)ない、READYFOR?、ひいては購入型クラウドファンディングにこのような皮肉ばっかり、何故に申し上げているのかと思われる人もいるでしょう。これは過去クラウドファンディング全体が仲良く手を取り合い発展していけばよいなぁ、と私が漠然と思っていた時に、非投資型に携わる一部の人(米良はるか氏を含みます)が、ソーシャルレンディング(この場合は融資型クラウドファンディング)に様々な口撃を行っているという客観的事実を知ることとなり、それを根に持っているからです。

     詳しくは当ブログの「 非投資型クラウドファンディングは投資型(ソーシャルレンディング)を敵視?シリーズ」をご参照ください。

     客観的に見るとおかしなことが多いと感じましたが、ツッコミはここまでにして建設的な事を述べて終わりにしたいと思います。

     番組内ではお金を出される事業者のメリットに加え、いかに出資者に対してリターンを返し、意識や体験を共有する、満足してもらうとういうリターン重視の方針もある程度強調されていたので、それは良いことだと考えています。私はクラウドファンディングのタイプを問わず出資者にインセンティブを与えるのはリターンが一番だと思います。リターンはお金が一番望ましいのですが、この番組内でとりあげられた様な、あるいは全く違ったユニークな手段により、出資意欲を湧き上がらせるアイデアも可能性が無いわけではないと思っています。

     「出資者と事業者間の意識と体験の共有」においては、現状の「融資型」が大半を占める「投資型クラウドファンディング」は足元にも及ばないなと感じました。融資型では出資する事業者の名前すら満足に知ることができません。これでは購入型、寄付型に「同じクラウドファンディング扱いするな!」と言われても(ある程度)しょうがの無い話です。

    スマートエクイティ やセキュリテが手掛ける「事業投資型」がもっと伸びるなり、融資型においても情報が公開できるように、法規制、日本人の意識ともに刷新を図らなければいけないと感じられます。出資される側の情報・活動が一切公開・放送できなようでは、カンブリア宮殿で取り上げて貰える可能性など皆無でしょう。

     非投資型においては出資者に対する「魅力的なリターン」融資型においては出資者に対する「情報公開」。ともにこれから国内クラウドファンディング全体が伸びるために解決を図らないといけない課題と、番組を(何度も)視聴して感じました。

    2016/07/06 追記
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     上記Visualizing.infoはその後集計を不定期ながら再開したようです。その再開後のグラフが上です(ソースはこちらのリンクで)。 2015年にはいり停滞していた募集額の伸びは、2016年には伸びているようです。この勢いが続くか注目です。

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