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    第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その2 OwenersBook ~固い案件提出で全勝を目指す決意~

     前回は10/28に開催された第2回 Financial Crowdfunding Meetupに参加したこと、プログラム内容を簡単に紹介しました。今回から各サービスからどのような話がされたかをご紹介したいと思います。

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     今回はロードスターキャピタル(株)(OwnersBook)の岩野達志社長がどのような発表を行ったかをお伝えします。岩野社長はこのような席は初めてとのことですが、落ち着いた様子で見事に発表をこなされていました。なお岩野社長にマイクを渡されているのが、本イベントで司会進行を務められたクラウドクレジット(株)セールスマネージャーの成炳門氏です。

    1.ロードスターキャピタル(株)(OwnresBook)紹介
     ロードスターキャピタル(株)は不動産に関するコンサルティング、仲介業務を行っている会社です。こうした会社は世の中に沢山ありますが差別化の一環としOwnersBookを立ち上げられたそうです。

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     会社の設立自体は2012年とそれほど古くはありませんが、都内にオフィスビルを7棟所有。総合不動産サービスプロバイダーとして、優秀なスタッフが多数在籍。特に20年以上の実績を持ちこれまで何千億円という案件を取り扱ってこられたプロフェッショナルが8人も在籍されているそうです。

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    財務基盤も安定しています。

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     OwnersBookのシステムは内製化しているとのことです。案件は不動産のプロが厳選したものだけを提供しているとのことです。ソーシャルレンディングはミドルリスクミドルリターンの投資商品との理解が一般的ですがディフォルトを限りなくゼロに近づけることを目的している、既存の投資商品のような中抜き(プロデューサーの搾取)を無くしコストを削減することで、投資家を満足させる商品を提供したいとのことでした。

     将来は海外の案件も視野に入れているとのことです。SNSをソーシャルレンディングサービスとしては唯一実装しています。将来的には投資家のコミュニケーションを通じて新たなビジネスチャンスにつなげてもらえればとのお話でした。

    2パネルディスカッション
    2-1 事業を立ち上げたきっかけ
     ロードスターキャピタル(株)はゴールドマン・サックス・アセットマネジメント部門のOB3人により不動産事業の会社として立ち上げられたそうです。立ち上げ2年後に海外のIT企業から出資を受けました(この企業名はこの場では明らかにされませんでしたが、後日の単独で開いたセミナーの場で明らかになりました)。IT企業から出資を受けたのだからそれを機会に不動産事業とIT事業を結びつけ、社会貢献の意味も込めて投資型クラウドファンディングを立ち上げたとのことです。

     既存の金融機関(銀行のことでしょう)はみな同じ視点で融資をおこなっており非効率、画一的なところがある。もっと多様な案件を投資家に提供していきたいとのことです。銀行は駅前の一等地に店舗を起き、従業員に(必要以上に)高い給料を払っている。そういったところ(高コスト体制・中抜き)を打破したいとのことでした。現状ではクラウドファンディング事業そのものは赤字ですがその分は不動産事業で賄うとのことです。5年、10年後を視野に入れていきたいとのことでした。また不動産会社は景気が良い所は良いが、悪い時は潰れてしまうことも多いのでリスクコントロールもしっかりやってきたいとの発言もありました。

    2-2 セールスポイント
     本来は情報を開示してソーシャルレンディング事業をやって行きたかった。投資家に情報を公開したく金融庁と1年にわたってノーアクションレター制度等を利用して折衝したが、明確な回答はもらえなかった。その間は子会社から親会社への貸付ならば貸金業の登録はいらないのでその形でやっていた。貸金業への登録を済ませた後は案件情報を特定できる形で公開できず歯がゆい思いをしている。

     OwnersBookではメザニンではなくエクイティに投資していくような募集もしていきたい、透明性が高い商品を提供したい。かつては機関投資家、ヘッジファンドが手がけていたような案件を一般投資家にも提供していきたい。リターンは欲しい、しかしディフォルトは怖いというお客様がいらっしゃる。(通常の投資のように)11戦して10勝1敗で良いという方針はとらない、全勝が良いといいうお客様に固い案件を紹介していきたいとのことでした。在籍スタッフの厳選した案件により決してディフォルトを出さないとういう、意思表明を強く感じられました。

    2-3体制(内部監査、顧客資産の分別管理、保全)について
     社内で顧客資産はしっかり管理しており、月に一度は外部にも見てもらう体制を整えている。今年からは親会社(ロードスターキャピタル(株))だけではなく子会社(ロードスターファイナンスのことかと思われます)も外部監査してもらうようにする。1年目から金融庁が入っているのでそこらへんはしっかりしている。2重、3重の厳しいチェックをしているとのことでした。

     顧客からの入金は内部監査でしっかりチェックし、投資する際や投資家への出金については必ず社長自ら確認を行っているとのことでした。入金はある程度自由化しているが、出金に関してはハッキングの被害を防ぐ意味も込めて社長が確認をしっかり行っているとのお話が印象的でした。

    2-4 これからの展望
     これからクラウドファンディングの規模が広がっていくのは当たり前の話だと考えている。新規の会社もでてくるだろうが、競合していくというよりも、各々が個性を出していきマーケットを作っていきたい。エクイティ型を目指して事業を行っていく、海外不動産に特化した商品も提供していきたい。規模は(同席されたラッキーバンクの)田中社長の背中を追いかけていきたいとのことでした(これはジョーク発言です)。

    私からの感想


    最後に印象に残ったところを私から挙げれば

    1.決してディフォルトさせない案件だけを出す決意
    2.既存の金融商品の高コスト、中抜き体制に対する反抗心


     といったところでしょうか。1については社内の優秀かつ経験に富んだスタッフが厳選した案件だけを提出するようにしているのは前述の通りです。2.についてOwnersBookの案件は5%前後の予定利回りが多く他のソーシャルレンディングサービスに比べて決して高リターンとは言えません。しかし席上で高コスト体制、中抜きの問題を指摘されていた銀行の金利に比べればずっと高い金利です(そもそも投資商品で5%の利率を低いと感じる感性のソーシャルレンディング投資家は危ないと私は考えています)。

     その意味で岩田社長が本当の意味でライバル視しているのは、他のソーシャルレンディング業者だけではなく実は銀行等の既存金融機関ではないかと感じさせられました。

     SBIソーシャルレンディングは利率的にはOwnersBookよりもやや低目ですが、そのブランドと着実な実績を基に月3~5億円は募集を行っています。岩田社長の仰る通り5年、10年といわず、数年でそれ以上のポジションは余裕で狙えるのではないかと感じさせられました。

     なお上記文章に「エクイティ型」という言葉がでてきます。投資型クラウドファンディングで「エクイティ型」というと先日解禁された「株式型クラウドファンディング」を一般的には指すのですが、岩野社長は別の意味で使用しています。それについては、後日OwnersBook単独のセミナーレポートをご紹介する際にお伝えしたいと思います。

    次回はラッキーバンクをご紹介します。

    次回記事
    第2回 Financial Crowdfunding Meetup参加報告その3 ラッキーバンク ~徹底した精査による優良案件提出を~

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