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    貸付型クラウドファンディングはちゃんと社会貢献している その④

     「クラウドファンディング」という言葉が用いられるにあたって、何故か無視、蔑視されがちな(私の主観です)「投資型」クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)。なぜそのように扱われるかは先日の記事で理由を4つ程挙げてみました。

     それに対して「そんな目で見ないでよ~」を訴えかけることを目的として、その論拠たる客観的事実を挙げることをこの度は目的としています。7つほど考え、前回の記事では4つを挙げました。残りの3つを今回の記事で挙げたいと思います。

    事実5.投資型出資先の事業者は重い弁済責任を負っています

     投資型のうち貸付型においては、出資先事業者に対しては貸金業法に則って資金が融資されています。事業者の直接の貸主はソーシャルレンディング運営会社であり、取り立てのノウハウを知り尽くしています。案件が失敗したらしっかり取り立てが行われます。融資契約が事業者とクラウドファンディング(以下CF)運営会社の間で結ばれるからです。

     それに対して購入型では事業者と出資者との間に直接売買契約が結ばれ、CF運営会社は仲介者となります。実は私は複数の購入型CF運営会社にもしプロジェクトが頓挫した場合、事業者に返済能力がなければどうすればよいのかという質問をしたことがあります。回答は最終的な取り立ては私達出資者が行わなければいけないという趣旨のものでした。CF運営会社の取り立てと、小口の個人債務者の取り立てどちらが過酷かは議論を待たないでしょう。購入型の出資者は返金がなされない場合、直接の取りたてや裁判所に訴えるなどの手間を取らざるをえません。額が少額の場合なかなかできないことですね?

     それに対して投資型の出資先事業者は公正証書が作成されていれば、遅滞が起きた場合裁判無しで強制執行されてしまいます。担保がある場合それを取り上げられてしまいます。投資型の貸付先事業者は脂ぎった欲望まみれのオヤジかもしれませんが逃れられない重い弁済責任を負っています、それを果たすために事業をなによりも頑張らなければいけないのです。憐憫の情を持って、投資型に対するわだかまりを少しでも軽減していただけば幸いです。

    事実6.貸付型CF事業者は金利を取れないと利益になりません

     投資型CF運営会社は融資をおこなったらその貸出期間と利率に応じて容赦なく利息を取り立てます。こうした態度は非投資型CF運営会社の方々には、さぞ意地汚く資本主義の亡者的な行動に見えるのかもしれません。しかしちょっと待って下さい。購入型、寄付型共に案件さえ成立すればその一部が手数料となり運営会社の利益になります、事業の成功を問わずです。しかし投資型CF運営会社は貸付型の場合案件を成立させることは勿論、元本だけを回収しても一切利益になりません。

    利益は利息からしか得られず、元本は全額私達投資家が投資型運営会社に出資したものだからです。

     ですから元本だけではなく利息を取り立てなければ会社の存続に関わる事態となるのです。くり返しますが元本に加えて利息を得なければ利益にならないのです。会社の存続のためにも取り立てに必死にならざるを得ないのです。決して意地汚いわけでも資本主義の犬でもないのです。一般の人と同じく仕事を一生懸命やっているだけなのです。

    事実7.社会貢献をしたくないわけではないのです、しかし私達投資家がそれを許さないのです

     以前の記事で紹介しましたが、以前maneoの瀧本憲治社長は案件募集額の一部をNPOに寄付しようという商品を開発しました。しかし投資家はその寄附の要素には関心を示さず、リターンしか見なかったそうです。はっきりとは明言されていませんが、資金の集まりが芳しくなかったということでしょうか。投資家にとって社会貢献というのはリターンという目的の副次的な結果であり、決して目的そのものではないのです。

     考えてみたらこんなの投資において株式でも、投資信託でも同じですよね。特定寄附信託なんて商品もありますけれど、あれはちゃんと寄付金控除があるのですよ。私だって寄付した分が全額戻ってくるのならば(ある程度は)喜んで寄付します。現に私はふるさと納税(ふるさと納税は飽くまで寄附です)を行いました。きっちり収支はプラスになるように計算しておこないましたが。

     そもそも投資にたいするリスクを負わない人になぜリターンだけは与えなければいけないのでしょうか?投資家がリターンを他者に回すことを許さないのは「道理」であって、卑しいと非難されるべきものではありません。

    私が現時点で挙げられる根拠、客観的事実は以上です。

    最後に

     いかがでしょうか。非投資型が投資型を卑しむべきいかなる理由も無いことは示せたでしょうか。

     強いて憎む相手挙げるとすればそれは「私達ソーシャルレンディング(投資型CF)に出資している投資家」です。私達投資家がガツガツ利益を求め続けるという態度を取っているため、事業者は容赦なく元利を取り立てられ、サービス提供社は上記の様な過酷な環境でも融資活動に励まなければいけないのです。

    私達投資家を嫌いになってもどうかソーシャルレンディングのことは嫌いにならないでください。

     最後にくり返しになりますが、投資型非投資型を問わずに両CFサービスが日本の社会の実態を見極め、根付いていき、新しい価値観を創造できることを切に願い、結びに代えさせていただきます。


    追記:先日(9/26)に鍵コメを頂いた方へ

    ようやくお返事が返すことができました。ご満足いただけるかどうかはわかりませんが
    お読みいただければ幸いです。

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