なぜソーシャルレンディングでは投資先の情報を公開できないかを考えてみた その7 - ソーシャルレンディング赤裸々日記 比較情報-ニュースサイト

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なぜソーシャルレンディングでは投資先の情報を公開できないかを考えてみた その7

 
 前回までは「貸金業法の権利の強さ」、「導管性」、「貸金のための資金の募り方などの制限」などを取り上げて、「ソーシャルレンディングの投資家が貸金業の登録が必要だ」などと難癖をつけられる理由を考察してきました。

 ソーシャルレンディングはこれだけの理由があるから監督行政の言い分は難癖ではなく、しょうがのない事だと諦めるしかないのでしょうか。

今回がこの連載の最終回ですが私見を述べます。

 私それでもは「投資家の知る権利」を主張したいと思います。私達の資金が貸付先と用途を知りたい、自分のお金がどのように社会貢献されているかを知ることができるから……なんて綺麗事を言うつもりはありません。

 あくまで融資の過程で行われる何らかの不正を防ぎ、私達の投資資金が保全されるためです。

 監督行政はそれなりの大義名分を持ってソーシャルレンディングにおける投資家の「知る権利」を制限しているのでしょう。私が挙げられるだけ挙げてみましたが他にも理由があるのかもしれません(私が挙げた理由が全くの的外れかもしれませんが)。

 しかしこの場合は「匿名化を指導した監督行政」にはしっかり責任をとってもらいたいと思っています。ここまで「指導」したからには当然監督行政は責任をもって、不正が行われないように「監督」してもらえるのでしょう。あまりにも匿名性が高すぎて存在しない企業、事業に資金を回されてしまった……という事態は「絶対に」防いでくれるものと信じています。

 もちろん世の中に「絶対」などという言葉はありません。そういった事態が起きてしまった場合、監督行政は監督不行届の責任をとって謝罪会見を行ってもらえるものと考えています。また補償も行ってくれるものと信じています。

 税金を使っていただくのは心苦しいので、監督行政の職員の方々のお給料からお願いします。私達投資家の知る権利を毀損しといて、それが故に起きた事態の責任逃れも私達の税金への転嫁も決してしないと信じています。

この投資家が目隠しされていることについて、良い評判を聞いたことがありません。

日本の場合は、投資対象の事業者の財務や事業についての情報、担保価値や担保余力等、回収可能性について合理的に判断する材料が十分でないケースがやけに目立ちます。いくら利回りが高くても、リスクが計れないのであれば、投資商品としては欠陥商品だと言わざるを得ません。


日米の融資型クラウドファンディングは、似て非なるもの。日本のほうが圧倒的にイケてない件について。より
(証券アナリスト・馬主・個人投資家 本田康博氏)

ネットを通じて投資家と借り手を仲介するSLでは「貸金業法の規制で融資先は明示できない」(SBI SLの林裕藤)。だが、投資家の男性は「投資家保護が重要」と訴える。


コラム・資産運用難民が求める 社会貢献できる投資先 北島英之氏 より

 現状の投資先(貸付先)が不透明ではこのような意見がでるのはもっともです。これまでの古い体制では法秩序を守るために必要だった規制もネットを使った新しいシステムを前提に見直す余地も残してほしいとは思います。

 ソーシャルレンディングの投資先匿名化について論議する機会があった場合、その土台、叩き台になればと文章を書いてみました。匿名化反対に賛成していただける方が議論の中で「貸金業法の権利云々」、「導管性云々」、「資金募集云々」と反論された場合に、その時点でひるまないようになってもらえれば幸いです。

最後に
このシリーズ連載 7回まで続きましたが本来は3回くらいで終わる予定でした。

本連載では
1. 貸金業法をとういう強い権利をもって利益を得ること貸金業の免許を持たないものに許すわけにはいかないから。
2. 匿名投資組合は「導管性」を利用して法人税を免除されている。この場合匿名投資組合が貸金業を営むときはその導管(ソーシャルレンディング提供会社)だけではなく、その主体(私達投資家)にも資格(貸金業の免許)が要るから
3. 貸金業のための資金を広く募集するのには現行法では制限があるから


2016/5/12 追記
上記の他にも、当局に主張によると反社会的勢力により、ソーシャルレンディングの仕組みを悪用されないように、というものがあるそうです。また借り手の保護の目的もあるそうです。正直良くわからない主張ですが、付け加えて置きます。


 と3つの推論を出してみましたが本来は1.の貸金業の強い権利云々だけで終わる予定でした。なぜ2.の導管性について述べることができたかといいますと、実はAIP証券の澤田聖陽社長からご指南していただきました。この連載の1回目を投稿した後に、ご連絡をいただいたのです。

 そうでなければ私のような理系で金融知識の学歴と職歴が0の人間が「導管性」について書けるはずがあリません。正直教えて頂くまでは「導管性」という言葉自体知りませんでした。3の資金募集云々は導管性についての文章を書いている時に、以前maneoのセミナーに参加した時に瀧本社長に教えていただいたことを思い出し、それを基にして書くことができました。

 澤田社長は現在の情報開示ができないことを投資家利益の観点から非常に問題と考えているっしゃいます。そして社債を用いたスキームでその問題を解決されようとしています。

 この社債を用いたスキームならば実名などの情報公開が行えます。社債は担保付社債というものもありますので、投資家利益を考えた商品設計もできそうです。社債は通常無担保社債が多いそうなのですが、担保社債をソーシャルレンディング市場に投入する動きには注目したいと思います。

 また先日矢野経済研究所が国内クラウドファンディング市場に関する調査結果2015を発表しました。無料では概要だけが読めますがその最後に

2015 年度の国内のクラウドファンディング市場規模は前年度比で 43.9%増の 283 億 7,300 万円を見込む。なかでも投資型(ファンド型)は新規参入事業者の増加や、組成本数の増加を背景に大きく拡大するものと見られる一方、購入型、貸付型(ソーシャルレンディング)も拡大基調を見込む。


とあり、貸付型ではない他のタイプ[レポート中では投資型(ファンド型)と記載]の投資型クラウドファンディングの拡大が予想されています。スマートエクイティ、クラウドクレジット、セキュリテなどの貸付型ではない投資型クラウドファンディングの活躍に期待です。

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コメント
非公開コメント

同感です。

今の体型ですと、非常にモラルハザードが起きやすいと思いますね。Lendingculbもそうですし、韓国での貸付型クラウドファンディングは投資先の情報を「こんなことまで公開していいの?」とう場合もかなりあるのでやはり投資先が不透明なままだと限界があると思います。

現在日本ではファンド型を応援したいところではありますが、また日本にはさほど有望なベンチャー企業がないということと、個人が投資をするうえで非常にリスクを避ける傾向があるので自らリスクを負うファンド型にも手を付けにくい感はあるので今後果たしてどうなるんでしょうね。

2015-09-03 08:42 │ from RyogiURL Edit

あえてクラウドファンディングを名乗る意味があるファンド型に期待したいです。

コメントどうもありがとうございます。
レンディングクラブとなるとしっかりクレジットスコアを提出させてお金をかしているというイメージがあります。韓国のクラウドファンディングについていは正直知見がありませんでした。さっきぐぐったところ日経ビジネスの2015年7月の記事がヒットしました。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/opinion/15/215834/072800008/

「貸付型クラウドファンディングを仲介するポップファンディングによると、2007年の創業以来、貸したお金が返ってこなかったことはまだないという。」との記述があります。韓国の貸付型クラウドファンディング全体がそうなのか、このポップファンディングだけなのかは解りませんが、高い返済率は高い透明性があるからなのかも知れません。韓国のクラウドファンディングの規模は2014年は約530億ウォン(約58億円)とあり、日本の197億1200万円(2014年度)には及ばないようですが、日本が今のまま不透明であり、韓国が透明性が高いようでは将来は解りません。

後塵を拝するようなことにはなってほしくないですね。

ファンド型となると以前の記事にも書きましたが、「レンディング」の要素が入っていないと普通のファンドをネット証券会社で買うのとなにが違うのか?クラウドファンディングをあえて名乗る意味があるのだろうか?というのが正直な私の感想です。当ブログで私が投資している商品はいちおう全部「レンディング」です。クラウドクレジットのペルー案件だけはクラウドクレジットは貸金業の免許をもっておらず、ペルーの子会社に貸付をするという形ですが(子会社に貸付するのには免許がいらないそうです、かつてはオーナーズブックもそうでした)。

ブログ本文では書くのを避けましたがスマートエクイティ(AIP証券)は貸金業と組んだ不動産案件を近日中に販売する予定と聞いています。またスマートエクイティがと書くのはやはり避けましたが担保付き社債も、同社が考えている案件です。こうした貸金や担保が絡む案件でしたら、投資して当ブログで扱うことになるかもしれません。ただ澤田聖陽社長も「ハッピーなことばかりではない」と述べておられ一筋縄では行かないようですが、イノベーションを起こすことを目指されているとのことで注目しています。

あと正直ベンチャー投資はどうしてもリスクが高い気がしますね。ベンチャーに投資するファンドは普通に売っていますが正直、基準価格の上下から私のような小心者には向いていないような気がします。かといって貸金業法によるソーシャルレンディングでお金を貸すとなると、それも難しいかなぁと思います。当ブログでも書いたことがありますが、貸金業に則ったソーシャルレンディングは飽くまで返してくれることが硬いところに貸していますからベンチャーにはあまり貸してはいないようですから。ベンチャーなんて失敗して当たり前の世界ですから、その資金をエンジェル投資家ではなく、強欲な私達ソーシャルレンディングの貸金業法に則った貸付で行わせたらベンチャーへの挑戦者をどんどん死地へ追い込むようなものではと思ってしまいます。

 名前は伏せますがとあるベンチャー企業に貸してことはあるようですが、そこの運用はうまく行かなかった模様です。さてその案件がどうなることか注目しています。

久しぶりにコメントをいただきついつい饒舌になってしまいました。

またコメントをいただければ幸いです。

2015-09-03 21:31 │ from URL Edit

題名は『あえて「ソーシャルレンディング」を名乗る意味がある』

上記コメント、名前を入れ忘れましたが当ブログ管理人ファイアフェレットのコメントです。
題名はもっとかんがえるべきでした。ソーシャル「レンディング」赤裸々日記のの管理人としてもっと「レンディング」に絞って投資活動を行うべきかもしれませんね。

上のコメントはあえてクラウドファンディングソーシャルレンディングを名乗る意味があるファンド型に期待したいです。

に代えたいと思います。

2015-09-04 13:53 │ from ファイアフェレットURL Edit

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